動労水戸支援共闘会議が開催されました。

5月25日、原発事故の責任を許さず、被曝労働拒否!常磐線全線開通反対!を闘う、動労水戸支援共闘総会が開催されました。



冒頭、呼びかけ人の小玉さんから挨拶があり、「国とJRは全線開通に突き進んでいる。3月までの決戦に入る。新たな運動と組織を構え直す」と訴えました。

動労水戸から石井委員長が、「全線開通反対に全力をあげる。27日に本社交渉が入った。全線開通していくのはどうなのか、本社の見解を聞いていきたい。東海第2原発の問題もある。9月に集会をやりたい。」
「職場は東労組崩壊情勢。一人一人が問われている。労働組合が大事だと訴えていきたい」「さらなる支援をお願いいたします」と訴えました。

その後、5月19日に行った双葉郡の現地調査のビデオ上映と説明が行われ、支援共闘事務局から、これまでの経過と情勢が話され、9月22日の水戸集会と会員拡大が訴えられました。



動労水戸の闘争報告では、木村書記長から昨年来の現場の攻防が語られました。

木村書記長は、「国とJRの組合破壊攻撃に東労組の青年たちは立ち向かっている。彼らは、国鉄分割民営化で骨を折られていない。

この青年たちを支えるためにブログを開始した。分割民営化に立ち向かった動労千葉の闘いを継承する」

「昨年からの闘いで、職場の労働者と結びついてきている。動労水戸は青年と結び付くことで、青年の闘いの重要性をつかんできた」

「『変革2027』
『ジョブローテーション』は、現場の労働者を怒りと不安に叩き込んでいる」「3月ダイヤ改正で、すさまじい合理化と労働強化が襲いかかっている。

この中で事故が多発している。国土交通省から警告書が出されたが、JRは職場では何も言っていない。無責任きわまりない」「現在の攻防は『ジョブローテーション』との闘いだ。すべての労働者の未来のかかった闘いだ」

「磐城を拠点とするために、平支部事務所といわき合同ユニオンを作ってきた。労働者にとっての労働組合、労働運動にするために闘いに向かっている」


「動労水戸はこの一年の闘いで労働組合を再確認した。組合員にとって運動が自分のものとなるよう打ち立てていく。この闘いを進めて、全線開通反対の闘いに突き進んでいく」と、報告されました。



国分副委員長からは、常磐線復旧工事に当たった労働者との話が報告されました。

討論では、動労千葉・田中委員長、動労福島・橋本委員長、福島の避難者、東京の自治体労働者、埼玉の自治体労働者、茨城の交通労働者、学生からの発言がありました。

最後に石井委員長がまとめを行い、団結頑張ろーで閉会しました。

集会のあと、動労千葉の現場の仲間から「現場での状況の核心が伝わった。これから組織拡大一本にかけよう!」と木村書記長に感想が寄せられたとのことです。

なんと言っても、労働組合には労働者のいる現場が大切ですね!

失敗が自分自身の創造力を生み出す(職場の声から)

みなさんおはようございます!

職場からの声が届きました。

「職場では、オーバーランやドアの早閉めなどのほんの些細なミスですが、連発状態です。
これに対して当直助役は『どうしてなんだ?』と嘆きます。
資本の競争の中で、プロの労働者の実感に触れることなく育っているのではないか、とあらためて感じています。」



とのことです。

小さなミスが重なって大事故になる。一つの大きな事故には、299の小さななミスがあると言うハインリッヒの法則は、国鉄時代から教育されて来ました。


さて、大事故の芽を摘むとか、あるいは管理者が自分たちの上からの評価を気にしてガタガタ言うことや、その管理者から自分がどう評価されるかを一旦離れて「小さな失敗こそ、新たな創造を生み出す」ことについて考えて見ませんか?

小さな失敗なんかどうでも良いというのではなく、小さな失敗に自分自身が学んで行く大切さということです。

昔「高度成長」なんて右肩上がりの時代には「他の人の成功例をまねすることが、成功への近道」とされました。

「こうすれば良いんだ!」ってサクセスストーリーを追い求めさせられた時代です。そう言う時代はもう過去になりました。


 
(国分勝之撮影)

正しいものや、成功例が先にあるのではなく自分たちで創造して行く時代なのだと思います。

新しいものを作り出して行く力は、失敗を避けて生み出すことはできないのではないでしょうか?

失敗こそ創造と成功の母なんですね。失敗から学ぶことで、自分自身の認識を深化することができる。

だから失敗は、先ず自分自身の大切な経験であって、評価されることを恐れたりすることの中に深化はないということだと思います。

自分自身が、仕事をする。行動するから失敗も伴うのです。何もしない人は、失敗もしません。

仲間と失敗を語り合い、小さな競走ではなく人として大きな創造の世界に生きたいですね。

みなさん、今日も無事で頑張りましょう!

トリアージ(救う命の優先選択)

みなさん、梅雨入りを前に夏日が来るとのこと。体調に気を配られて、安全第一で頑張りましょう!

みなさん、知っている方も多いかもしれません。「トリアージ」という言葉。

事故や災害で多くのけが人が出た時には、みんないっぺんに救護できません。その時、重傷の人を優先に救命処置をして行く訳です。救護する人が至急必要な順に、赤、黄色、緑の札を付けて行きます。

そして、すでに亡くなっている人や助からないと判断した人は黒の札を下げるとのこと。

凄惨な現場で、冷静に判断すすることの大変さ、人の命を選別することの責任の重さはいかばかりでしょうか。


  (トリアージの札)

さて、旅客自動車を運転する人には応急救護が義務付けられています。例え、自分の過失で事故になろうとも、救護の要請と共に自ら救護に当たらなければなりません。

事故を絶対に起こさないと言うことも、プロとしての義務ならば、万が一事故が起きた時に乗客の安全と命を優先して守ることまでやり抜いてプロなのです。

ところで、大量の乗客を乗せている列車の場合、運転士だけで乗客の安全や命が守れるでしょうか?JRは、今や車掌も必要無いとしています。


 
(福知山線尼崎事故…トリアージがあったことでしょう。)

鉄道は、大事故で多くのけが人が出る現実があります。旅客の命と安全を守るためには、やはり絶対に事故を起こさない、起こさせないこと以外に、命の優先順位を選択させない道は無いのではありませんか?

トリアージは、戦争から始まっています。戦争が好きな議員もいる様ですが、戦争を起こさないのも労働者の努めだと思います。


  (第一次大戦に登場したトリアージの看板)

プロの運転士、プロの車掌とは一体なんでしょうか?自分の過失や誤りは、会社に言われるからこだわるのではありません。あくまで、乗客を安全に運ぶことを自分の職業にしているからこだわるのではありませんか?

同じ様に、そのプロとしての誇りと責任を儲け優先で軽く見て、侵害する会社と決然と闘うのもプロの労働者としての責任ではありませんか?

命の優先順位や選別など絶対にさせてはならない。私たちは、日々命を守っているのです。

5月19日常磐線全面開通を考える現地調査をやりました。

動労水戸西納書記からの報告です。

石井委員長、支援共闘の斎藤さんの3人で朝9時30分にいわき事務所を出発、常磐道で浪江方面へ。浪江駅→双葉町(6号線沿線)→大熊町大河原地区(移転町役場・コンパクトタウン)→夜ノ森駅→富岡駅→楢葉コンパクトタウン→Jヴィレッジ駅→広野駅まで、約4時間の行程で回りました。

浪江駅の周辺は更地になった住宅地がまだ目立つ状態で、3月時点で帰還率は1割にも満たない状態だそうでした。双葉町は避難指示が解除されていないので、6号線の枝道は依然全てゲートで封鎖中。JRの工事車両の出入り口を指示する看板も出ていました。


(JRの工事現場入口。ものものしい。)

大熊町の大河原地区は移転した町役場の周辺に戸建ての災害公営住宅の工事が進んでいました。大熊町の中で先行して避難指示が解除された地区ですが、役場を再開するためだけの解除だという印象を受けました。


  (工事中の夜ノ森駅)

夜ノ森駅は工事中で、駅に降りる階段もまだできていない状態です。富岡駅の裏にあったフレコンパックの山と処理工場は撤去されて防潮堤ができていました。楢葉町ではコンパクトタウンの災害公営住宅の周辺に商業施設が集中していました。今後大熊や富岡の「復興」のモデルとするとされている町です。


  (大熊町に建設中のコンパクトタウン)

線量は、線路や普通の舗装路の上は0.1~0.2マイクロ程度なのが、少しでも側溝や雨どいのそばに行くと平気で3~4倍に跳ね上がります。また、除染が進んでいない双葉町は腰の高さの空間線量でも0.5とか0.6マイクロが出ます。除染したての場所は線量は低いものの、周りは高線量地帯に囲まれています。

放射能の海の中に浮かんだ小島のようでした。帰還した人も、高線量と隣り合わせの生活です。根拠なき安全と復興キャンペーンで、実は労働者と住民の命と生活を破壊されていることを実感した現地調査になりました。

動労総連合「ジョブローテーション」本社交渉

動労総連合は5月16日、「新たなジョブローテーション」に関する本社交渉を行いました。第1回目の今回は、制度に関する解明要求です。今回の交渉には、千葉と水戸の運転士も3人が参加しました。

まずは、「新たなジョブローテーション」を行う理由について聞きました。
会社は、「提案通りの経営環境の変化への対応するため、硬直的なライフサイクルを柔軟なものにする」と答えてきましたが、組合からの質問に「会社として生き残るため」と、労働者の生活や人生を犠牲にすることを明らかにしました。

次に車掌試験、運転士試験を廃止して「通常の人事異動」で乗務員になることを追及しました。会社は、「試験廃止のメリットは、社員のやりたいことが柔軟にできる」としながら、結局「要員の需給もある。希望通りに行かない場合もある」と、会社にとっての柔軟な対応であることがはっきりとしました。


  (国分勝之撮影)

さらに、車掌を経ずに運転士になることの理由を聞きました。会社は、「女性社員などの希望もある」と答えてきました。組合からは「車掌を経ることで安全意識ができるとこれまでは言っていたが」と質問に、「研修で補える。いずれほぼワンマン運転になるのではないか。計画はないが」と、車掌廃止に向けた制度ではないかと思わざるを得ませんでした。

運転士、車掌の職名を乗務職にしていくことについては、「運転士は車掌も出来る。込み運用を検討していく」「乗務係はジョブローテーションで運転士になっていく人が対象。指導職試験に合格しないと乗務指導係にならない」と回答しました。これはあくまでも車掌を合理化し、乗務係という安い運転士を使っていくということではないでしょうか。

そして「概ね10年で異動又は担務変更」の根拠については、「根拠はない。技術継承のため」と回答しました。組合から「10年の経験では技術の厚さがないのではないか」の質問に、「個の技術ではなく、職場に残る技術を作っていく。技術が固まらないように異動してもらう」としています。この回答では、自らの意識で高めていく技術力を、単にマニュアル化していけばいいとしか聞こえませんでした。

将来的な車掌業務の変化については、「ドライバレスの技術を確保してから提案する」「ワンマンの立証実験を行っている。中長編成は、全ドア開扉、ホームドアを前提に検討」「地方への拡大は利用状況で考える」としていて、徹底した要員合理化と地方切り捨てがあらためてはっきりしました。



組合からは「本人の意に沿わない異動は反対。安全を破壊するものは反対」ということを突きつけ、この日の交渉を終わりました。

動労総連合は交渉終了後第2の申し入れを出し、労働をとことん軽視して、労働者を将棋の駒として使い捨てるジョブローテーションを許さない闘いを進めています。

カレンダー

09 2025/10 11
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

フリーエリア

最新CM

プロフィール

HN:
動労水戸
性別:
非公開
職業:
鉄道労働者
自己紹介:
【国鉄水戸動力車労働組合】
1986年結成。JR東日本・JR貨物とその関連会社の労働者で組織する労働組合です。

ブログのご意見・ご感想は↓↓
doromito30th@yahoo.co.jp


【本部事務所】
310-0011
茨城県水戸市三の丸3-1-3
電話番号:029-227-6020
FAX:029-227-6291

バーコード

ブログ内検索

P R