常磐線全線開通反対で水戸市内集会とデモ

9月23日付東京新聞朝刊茨城版で報道されました。

常磐線全線開通の団体交渉②

常磐線全線開通(冨岡−浪江間)問題の交渉報告(その2)
9月6日の水戸支社交渉で、体内被曝の問題を追及しました。
組合から体内被曝の危険があるのではないかと問うと水戸支社は「除染と線量管理しているから体内被曝が発生する状況ではない」と回答。
しかし、除染したと言っても鉄道敷地内だけであり、水戸支社が示した線路内の放射線量のデータでは2μSv/h以上が2kmも続きます。さらにすぐとなりの鉄道敷地外は50mSv/yという帰還困難区域です。こうした場所で放射性物質を絶対に体内に取り込まないと言えるのでしょうか。
原発事故の後に、会社は体内被曝の講演会を行っていますが、いったい何を学んだのか。

(2022年夏には、汚染水の管理は限界)

さらに、車両に付着するであろう放射性物質について、放射線量を測定するよう求めました。
この間、本社や水戸支社長「車両には放射性物質は付着しない」と豪語してきましたが、8年前に広野駅から回送されたK544では、車両のフィルターから0.9μSv/hの放射線が測定されています。また水郡線の車両洗浄で出た汚泥からは1万ベクレルの値が検出されています。
放射性物質が付着した車両をじかに触って検査・修繕する仲間たちを体内被曝をの危険にさらすわけにはいきません。組合としては絶対譲ることはできません。

(東電旧経営陣3人「無罪」⁉️東京地裁判決)

組合の追及で水戸支社は「車両に付着する可能性もある」としぶしぶ付着することは認めたものの、あくまでも測定はしないと回答。社員の命などどうでもいいと思っているのでしょうか。
社員に疾病が発生した場合の保証についても「原因が特定できなければ保証しない」と言及しました。
また運転再開に向けての教育訓練や避難計画を示せと求めたところ、水戸支社は「設備などについて国の認可が下りていないから示せない」と回答。運転再開準備もできていないのに、2019年度末の運転再開のために提案したという、デタラメさが明らかになりました。


この交渉でも明らかなように、常磐線全線開通は放射能汚染地帯に避難者を無理矢理帰還させ、そのために鉄道労働者は被曝しても列車を走らせろということです。
私たち動労水戸は、人の命をなんとも思わない、国のために犠牲を強いる全線開通に反対していきます。

9月22日「高線量地帯に列車を走らせるな・水戸集会&デモ」にご参加を

既報の通りですが、9月6日の動労水戸団体交渉での水戸支社の対応は、「常磐線全線開通ありき」で、乗務員、清掃・洗浄、検査・検修の労働者や乗客の皆さんの安全など考えていないものでした。許せません。

22日の水戸集会のことが、18日付け東京新聞朝刊(茨城版)に掲載されました。



常磐線全線開通問題は、大きな社会問題です。原子炉が爆発し、メルトダウンした原子力発電所の脇・高線量地帯に列車が走ることなど、世界にも類例がないことです。もっともっと声をあげていきましょう。

当日の集会では、冒頭にビデオ上映があります。これは、夜ノ森駅、大野駅、双葉駅周辺の放射線量調査をした最新の映像です。いずれも帰還困難区域にあるため、駅には近づくことが出来ませんでしたが、可能な限り近くによって測定しました。実行委員会の有志の行動です。是非ご覧下さい。

皆さん、22日12時半開場・午後1時開始、水戸駅北口・水戸駿優教育会館8階ホールに集まって下さい。

常磐線全線開通の団交報告①

常磐線全線開通の交渉を2回に分けて掲載したいと思います。

常磐線冨岡-浪江間の運転再開準備交渉(その1)

動労水戸は9月6日、「常磐線冨岡-浪江間の運転再開準備」の水戸支社交渉を開催しました。今回は、2019年度末の運転再開の目的や安全の根拠、体内被曝対策、避難計画や訓練計画の解明を行いました。
運転再開の目的について水戸支社は、地元自治体からの要望があるからと回答しました。
組合からの「避難指示解除は2022年頃と言われており、人が住めるようになってからではダメなのか」との質問に、「会社の行動指針に、地域の発展に寄与しましょうというのがある」と回答しましたが、社会生活ができないところで「地域の発展に寄与」があるのでしょうか。また「地元の要望」は、本当に被災者や利用者の思いなんでしょうか。
結局水戸支社は、「全線開通が目的の一つ」と回答しました。安部政権による「2020年東京オリンピック」に合わせた全線開通と言わざるをえません。

さらに全線開通するための安全の根拠では、水戸支社は鉄道敷地内の空間線量が20mSv/yの枠内だから安全としています。
ところが水戸支社が提示した冨岡-浪江間の敷地内空間線量では、2019年6月時点で2μSv/h以上の区間が2㎞に及ぶところもあります。
2μSv/h以上というのは大変な線量です。福島以外の所でこんな場所があったら、「ホットスポット」として大騒ぎになるのではないでしょうか。しかも鉄道敷地の外は50msv/y以上の帰還困難区域です。そうした所に列車を走らせることは安全なのでしょうか。


それでも水戸支社は、個人の線量を管理すれば安全であり、会社としてやれることはやっていると回答しました。とんでもない開き直りです。
全線開通の安全とは、被曝しないということではないでしょうか。線量を管理すれば安全というのは、労働者を20mSv/yまで被曝させてかまわないということではないでしょうか。国際基準は、1msv/y以下と定められています。


しかも水戸支社は線量を管理する対象者について、作業箇所や作業頻度等が決まっていないため、管理する対象者も決まっていないと回答しています。
列車が走るのは安全としながら、なにも決まっていない。全線開通させることだけが目的で、労働者の安全を切り捨てていることが明らかになりました。

動労水戸は、こんな全線開通には反対をしていきます。

台風15号からの復旧へ

一昨日の台風は首都圏を直撃し、千葉県、神奈川県を中心に、大きな被害が出てしまいましたね。被害に遭われた皆さんにお見舞いを申し上げます。

JRでも大変な被害です。この復旧のために現場の労働者は奮闘してくれています。


(JR津田沼駅・入場規制で長蛇の列)

なによりも設備の点検や復旧に、協力会社の労働者を含めて全力であたってくれています。平常運転時なら何ヵ月か、若しくは年単位で行っている作業を、1日、2日で行ってくれています。
指令室でも、様々な情報のもとで運行を取り戻すために、休みなく奮闘してくれたのだと思います。
その他車両関係や乗務員関係も、現場管理者も含めて大変だったと思います。まだ復旧になっていないところもありますが、その結果として今日も列車が動いています。

こうした奮闘には、本社や支社の幹部はまったく関わっていないと思います。
日産自動車道ではこの台風被害の最中に、西川社長の辞任を発表しました。神奈川では日産の工場が台風被害を受けているのにです。


(社長兼CEOを辞任する 日産西川社長・取締役は辞任しない?)

こうした社会の構造は、私たちが生きている現実の社会は、現場で汗して働く労働者の協働で動いているのがよくわかりますね。
動労水戸は、こうした労働者の力を結びつけていく、そんな労働組合を目指しています。

皆さんの力を合わせた労働で、今日も社会を動かしましょう。

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プロフィール

HN:
動労水戸
性別:
非公開
職業:
鉄道労働者
自己紹介:
【国鉄水戸動力車労働組合】
1986年結成。JR東日本・JR貨物とその関連会社の労働者で組織する労働組合です。

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