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地域・命・安全破壊のダイ改絶対反対!
3・14ストライキへの協力を訴えます!
動労水戸は今ダイ改による地方の切り捨て、休息を奪う非人間的な労働強化、外注化と「区所の役割の明確化」の推進による職場の分断と安全破壊に反対し、厳しく団交を進めてきました。
しかし、2月23日に東労組が合意して以降、会社は提案した枠内の調整以外は一切認めなくなりました。健康と安全に妥協の余地などないのに、「対案」などという言い逃れで受け入れてしまう。しかし、人間には限度というものがあります。
動労水戸組合員はこんな屈服を絶対に許しません。3月14日、青年を先頭に全運転士が断固としてストに入ります。水郡線では5人全員が対象です。 私たちの真剣な選択と闘いに応えて、全ての青年労働者がスト代務拒否の意思表示に立ち上がることを訴えます。
区所の「役割明確化」で極限化する業務の偏り
第一に、効率最優先の安全無視を絶対に認めてはいけません。
「区所の役割の明確化」について、輸送障害からの早期回復のために関係区所が少ない方がいい、と会社は説明してきましたが、重大な問題があります。
具体的には、
①行路作成の巾がなくなり乗務がきつくなる。
②線路・車種の技術保持が困難となり、緊急時の代替えも効かなくなる。
③新人運転士の養成に支障が出るなど、安全輸送の根幹が破壊されます。
①…勝田の運転士行路では、日勤13本中11本が宵出し行路(うち朝4時台の出勤が6本もある)であり、泊行路と合わせて実に月12回も職場に泊することになります。また、行路緩和のための常磐・水戸線のミックスができなくなり、その代わりに1日に勝田~上野2往復+品川回しや、朝4時出勤で上野から普通列車品川回しで水戸まで3時間連続乗務など、凄まじい行路が強制されます。
②…水戸の運転士行路では、水戸~上野の上り普通列車行路は3本、上下70本ある特急乗務は水戸以南ではゼロ、水戸からの下りは水戸~いわきと高萩~勝田のわずか2本となります。特急乗務の機会が奪われ、緊急時でも上野方面には対応できません。
③…結果、水戸では常磐線行路が少なく、ハンドル訓練や養成が困難になります。養成人数が限られる分、土浦・勝田の受け持ち分が増えます。指導員自体の経験不足の上に、無理な養成人数を負わされます。
新着席サービスの大混乱 ツケは労働者と乗客に
第二に、「新着席サービス」では乗務員の合理化・外注化が狙われています。上野が通過駅になり、自由席のままだと列ができるから指定席を買わせればよい、その上で運転車掌と車内担当車掌を分離していずれは外注化という利益優先の発想です。乗客同士や車掌とのトラブルが起こることを会社は予測しているからこそ、非正規の警備員を雇って乗せるのです。
予約していた列車が輸送障害で打ち切られたらどうなるのでしょうか?会社はまともに答えられません。どうしてこんなでたらめな提案に「合意」できるのでしょうか?会社と他労組幹部の無責任のツケは、労働者と乗客が払わされるのです。
「反対しても無駄」とは労組幹部の自己保身
第三に、鉄道労働者とりわけ青年の団結こそ、金に魂を売り自己保身しか考えない会社や労組幹部の無責任を許さず、地域と命と安全を守るのです。
前回ダイ改後、会社は形だけの「全乗務員アンケート」で「意見を吸い上げた」などと言っています。東労組は大子運輸科の掲示板で「会社の施策には反対しても結局実施されてしまうから、対案を出して改善を要求していく」と言っています。しかし、最後には正当性のない施策が次々と強行され、ただ泣き言を言っているだけです。一体どこまで後退するのでしょうか?みんな会社とよろしくやって、うまいことを言いながら世渡りだけを考えています。だから良くならないのです。
鉄道の労働者と労組の地域と命、安全守る使命
第四に、私たちが職場の問題で真剣に闘うのは、仲間を守ることと地域住民を守ることが一体だからです。JR労働者は全国の人々を安全で結んでいます。利益優先に止まらないからこそ、信頼を受けてきたのです。
28年前の国鉄分割・民営化で、国鉄の公共性が否定され利益優先に変わりました。ですから動労水戸は今でも分割・民営化反対です。労働組合が分割・民営化に屈伏することと幹部が私利私欲に走ることは一体でした。この屈服から非正規雇用や消費税が導入され、原発増設や自衛隊海外派兵も強行されました。国鉄労働運動が全国の労働者の団結の柱だったのです。だからこそ、JR労働者の団結には、明日をも知れない非正規職労働者、原発事故で故郷を奪われた福島の人々、被曝や戦争に怒る人々を一つにする力があるのです。
會澤君の動労水戸加入に続いて、2月23日には、JR労働者とJR関連の非正規職労働者が動労神奈川を結成しました。動労水戸ストを支持し、3人の青年に続いて立ち上がることを熱烈に訴えます。
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動労水戸青年が3・14ダイ改を語る
職場・職種ごとの分断許さず団結を!!
2月26日、動労水戸の青年組合員と石井委員長による座談会を開催しました。3月14日に差し迫ったダイ改の問題やライフサイクル撤廃の闘い、動労水戸を選択し結集した思いなどについて熱い討論が交わされました。今号はダイ改をめぐる討論を抜粋して記載します。
負担増・トラブル必至の常磐線「新着席サービス」
―今回車掌が大きな異動になるということですね。土浦が大幅に増えて、水戸・いわきが減ると。車掌の声はすでにお聞きと思いますが。
羽部「間違いなくトラブルは増えるよねって話は出てます」
石井「新着席サービスは必ずトラブルが起こるるから、警備員を募集して乗せると」
會澤「だけど、ダイ改の団交の中では、警備員は車掌と一緒に歩くわけじゃないと会社は言っている。実際トラブルになってるところに警備員が行くまでにタイムラグがあるはずだから。実際にトラブルがあった時にどうなるかはわからないよね」
石井「お客さんを威圧することになるだけじゃないかな」
照沼「そんなシステム入れないで警備員雇わない方が金がかからなくていいじゃんと思う」
車掌外注化への布石
―今回のダイ改で一番の問題点は何かということについてそれぞれお聞かせください。
羽部「上野東京ラインや北陸新幹線開業などが大きく報じられているけど、お客さんにとって便利になったとしても、そこで支えてる乗務員とか検修、駅員への負担がこれまでの比ではないダイ改だと思います」
會澤「車掌の合理化がとうとう始まったなと感じます。運転士にはこれまでライフサイクルがあったけど、いよいよ車掌にもという感じ。車掌は運転士と違って国家資格じゃなくて会社で与えてる資格じゃないですか。免許を取るために勉強するわけじゃないですから、グリーンアテンダントのように外注化して車内改札を行うということもありうる。いま車掌で働いてる人たちも将来的にはグリーンアテンダントをやってる会社(=NRE・日本レストラン)に強制的に出向させられちゃうことも考えられる」
羽部「車掌を外注化したのは東武でしたっけ?」
照沼「東武は運転士も部分的に外注化されてます」
車両運用は全くの無策 故障車が戻らないおそれ
照沼「検修から言えば、一番の問題点は車両の運用です。例えば水戸支社管内の路線で何かあって遅れる場合にはしょうがないかもしれないけど、他の路線で何かあって混乱が生じた場合、常磐線の車両がちゃんと帰ってくるかどうか。そうじゃなくても、例えば東海道の国府津車両センターの車両が栃木の小山車両センターにいて、動けなくなったから小山に収容して直すことはできる。でも交直流のE531系はそうはいかない。仮に品川で故障した時に本当に向こうで直せるのか。勝田から助けに行くにも電車で1時間半から2時間かかる」
會澤「だけど、品川で止まってたら車両がどん詰まって行けないんじゃないの?」
照沼「予想ですけど、輸送障害が起きたら常磐線は全部上野でストップさせられると思うんですよ。それで電車がちゃんと帰ってくるのかが心配です」
羽部「壊れたからユニットを切って減車して運用するわけにもいかない」
石井「一方で水郡線なんてカットしたままいつまでも走ってる。故障した車両を真ん中に挟んで運用している」
羽部「直したくても部品がないから直せない。予備車両もないから、3~4日ぐらいはそのままで走ってました。いま郡山に直しに行ってる車両も部品の在庫がないから直すのに時間がかかっているとか。メーカー(新潟トランシス)にも在庫が少なくてすぐに対応できないとか」
照沼「資材の一元化とか言って今までは工場単位で管理してたのを全部一元化してやってるんです。そのせいで部品がなかなか来ないことがある。車両を直せない状況で車両を酷使している状態です。ダイ改のたびに走行距離が増えていて、657なんか最長で1日1200キロを走ることになる」(続く)
今回の座談会の内容を収録したパンフレットを発行します。動労水戸の3人の青年がいかに生き生きと闘っているか、闘う労働組合を選択することこそ、労働者自身が団結の中で自らの持つ力を最大限に引き出し、ダイ改をめぐる安全破壊と労働強化に対して反撃する最大最強の方針です。
鉄道をはじめ社会の根幹を民営化し、金儲けの対象にしてきた矛盾が深まり、崩壊の危機を迎えています。鉄道の安全と命を守る道は、青年が自らの仕事への誇りを持って声を上げることにあります。
動労水戸は、青年・壮年・家族が誇り高く団結しています。みんなで新しい時代の労働組合をつくろう!
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2・12勝田車両センター18番線脱線事故
外注化こそ事故の根本原因
2月12日、勝田車両センター構内18番線で脱線事故が発生しました。
パンタグラフのシングルアーム化のためK704編成10両を18番線に3両、17番線に5両を分割・転線する作業でした。脱線事故は、18番線に8両を推進運転して5ー6号車間を完全分割し、3両切り離しで発生しました。
検修庫手前で一旦停止した際に分割作業者が手歯止めを設置、さらに1両分庫内に移動したため、乗り上げ脱線したのです。
事故の原因は外注化時の誘導要員の削減にある
会社は当初、事故の原因は「分割作業者がパン降下を確認せずに手歯止めを装着したこと」や「打ち合わせがされずに分割作業をしてしまったこと」だということで済ませようとしましたが、問題はそれだけではないと思います。その背景にはもっと重大な問題があります。
①18番への推進庫入れは、8年前に誘導・構内運転士・分割がJR直だった際にも脱線が発生した危険性の高い作業です。
②その対策として、先頭車の誘導に加え、架線終端及び分割作業が見える地点にもう一人誘導補助を配置してきました。誘導補助がいない場合にはやってはならない作業なのです。
③しかし、構内誘導外注化の際に、誘導は1人体制に減らされました。MTSでは、その誘導補助者を構内運転士にやらせようとしましたが「できない」と断られてしまいました。困ったMTSは、助役(誘導・検修未経験!)を便宜的に付けてこの危険作業をやってきたのです。しかし、この助役が「誘導補助者」なのかさえいまだに明確ではありません。いい加減にしてやってきたのです。誘導補助者でないなら、推進で庫入れはやってはならない作業です。
外注化による指揮命令系統の分断が事故招いた
④さらに外注化で、構内運転士と誘導はMTSの指揮下にあります。分割や併合担当の機動班はJRの指揮下です。協同作業なのに指揮命令系統が違うため、直接打ち合せもできないことになっています。
⑤外注化では、一つの作業について発注を受けた会社が単独で完結できなければ偽装請負になります。ですから、庫入れまでが発注されたのならば、そこまで全てMTSの責任で行ってからJRに引き継がなければなりません。
⑥こうした事情から、庫の前で引き継がれる日常作業では、庫前で一旦停止までがMTSの責任で、そこからJRに引き継がれ、手歯止め装着・分割・アント(車両移動機)による引き込みになります。それが前日に確認された作業です。
⑦それが当日の朝、その場の事情で急に変わったのです。本来作業が変更される場合、改めて発注書が出され、それぞれの作業者に伝達されなければなりません。どんなに面倒でも、それが外注化なのです。その場で作業変更を決めるなどあり得ないのです。
実際にMTSの作業者にも、JRの作業者にも、作業の変更について事前に何も伝えられていません。誘導担当にも、構内運転士にも、その場で急遽「さらに1車押し込み」が指示されているのです。当然のことながらJRの分割作業者にも伝えられていません。JRの助役とMTSの助役のやりとりで、作業の変更がその場で決められてしまったからです。
JRの作業者は、「庫前一旦停止、手歯止め装着から分割」としか指示されていません。仮に、もしそのまま分割作業に入っていたら、脱線どころか人命に関わる大変な事故になった可能性があります。
本社や支社は、「現場検証」「意見交換会」「緊急CS会議」等を開催しています。しかし、外注化で誘導を減らし無理なシフトが取られてきたこと、競合作業で指揮命令系統が違うことなどの問題は、一切出されていません。それで本当の対策が出されるのでしょうか。
全面外注化を阻止しすべての労働者をJRへ!命と安全を守ろう!
実際、外注化によって多くの労働者が事故で亡くなっています。その度に「労働者のミスが原因」にされるのが大半で、会社は外注化の責任を明らかにせず「非常事態宣言」で労働者を締めつけています。昨年の京浜東北線川崎駅脱線転覆事故は、指揮命令系統の違う子会社・孫会社5社が現場で競合する中で起こった事故でした。
動労千葉や水戸・高崎と現場労働者の猛然たる反対闘争で止められていますが、会社が考えているのは全面外注化です。検修・構内業務の出向は間もなく期限の3年目です。しかし外注化によって業務がどんどんMTSに移されている今、戻る職場は減り続けています。その先には「転籍」が待っています。
外注化を直ちに止め、MTSプロパー社員をJR本体に採用してきちんと養成させよう。インチキなエルダー制度を止めて65歳まで定年延長させよう。職場の全労働が団結し、守りあえる職場をつくりましょう!
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営利優先・安全無視・労働強化・地方切り捨てのダイ改反対!
尼崎事故から10年 原発事故から4年
奪われた命と向き合おう
金儲けの結果の安全軽視 組合の立場が問われる
2005年の尼崎事故では、JR西日本が営利を優先させ安全への経費を削減し、全てを労働者の責任にすることで107名の命が奪われました。福島第一原発の事故も、当初16年が寿命とされた原発を40年間も使い続け、定期検査の周期を13ヶ月から24ヶ月に2倍化し、さらに3ヶ月間かかる検査を1ヶ月に短縮してきたことに原因があります。原子炉特有の「応力腐蝕割れ」が多発し、放射能で汚染された冷却水が漏れるのを止める作業で原発労働者に大量被曝が強制されてきたのです。原発は被曝労働でしか成り立ちません。大震災が起きる前に福島第一原発は破綻していたのです。
労働者と安全ではなく、会社と幹部を守る立場に立ってきた労働組合の責任は重大です。労働組合は、会社の営利優先の合理化・外注化に対し、団結して闘うことで命と安全を守ることができるのです。
営利優先・地方切り捨てのダイ改絶対反対!
今年3・14ダイ改は、首都圏輸送の大再編攻撃です。常磐線・宇都宮線・高崎線から「上野東京ライン」として東京~品川に乗り入れ、東京から70キロ圏輸送を強化し、一方で地方を切り捨てようとしています。北陸新幹線金沢開業による並行在来線第三セクター化は、地元の衰退に直結します。
これは「公共交通としての鉄道」を根底から投げ捨てることです。千葉支社では君津より東には特急列車を走らせない提案に対し、沿線の自治体から猛然と抗議の声が起こっています。常磐線では特急の自由席が廃止され特急料金は実質的な値上げとなり、フレッシュひたちの特急回数券も廃止になります。
乗務員大合理化・極限的労働強化を許すな!
今回のダイ改には、特急料金値上げと同時に、車掌を大合理化し、乗務員に対する極限的労働強化で利潤率を上げようという狙いがあります。
特急車両は10両1編成の657系に統一され、駅派出の分割・併合作業は激減し、車掌の最低乗込み数も3人から2人に削減されます。新たに導入される「新着席サービス」(全車指定席化)は車掌業務外注化の布石であると同時に、乗客とのトラブルが増加している傾向に拍車をかけるものでしかありません。労働者・利用者双方にとって不利益しかないのです。
乗務員からは「苦情が多くなる」「やりずらい」との声が上がり、利用者・沿線住民からはダイ改前から異例の抗議の声が水戸支社に寄せられています。
大量退職テコに人員削減・全面外注化進めるJR
JRは現在、国鉄採用者の大量退職期を迎えています。社員の4割に当たる国鉄採用者2万6000人がこの10年で退職を迎えます。これをチャンスに合理化(人減らし)と外注化を一気に押し進めるというのが会社の考えです。エルダー社員の雇用確保など、ごまかしであることがすでにはっきりしています。外注化が進み、低賃金のプロパー社員が養成されれば、エルダーだろうとJR社員だろうと、会社が雇い続ける必要はなくなるのです。
実際にJR水戸支社では、今年新たに赤塚・東海・大甕・笠間・結城の5駅を外注化します。車掌の異動はいわきが△14・水戸△10、逆に土浦では+29となり大移動が伴います。労働者を駒のように扱い、労働者の生活など問題外。「嫌なら辞めろ」ということです。
命と健康軽視するJR 「おかしいことはおかしい」と団結して声上げよう!
水戸支社は、1月31日から竜田~原ノ町間のバス代行運転を開始しました。高濃度の放射能が出ている福島第一原発の真横を被曝を承知でノンストップで走るのです。地元住民からは「なぜ誰もいない竜田駅発着にしたのか」「電車に接続しないバス代行は意味がない」という声が寄せられています。無意味な竜田延伸で、労働者に日々被曝が強制されています。他方、新宿中央指令では自殺者が出て、水戸指令でも精神疾患が多発しています。会社は一体人の命を何だと思っているのか!根本から間違っている!
東労組は、「反対してもムダ」と言います。私たちは「おかしいことにはおかしい」とはっきり言います。他労組の幹部には、この現状を変える気持ちがまるでないのです。嘘と真実を見きわめ、會澤君、羽部君、照沼君の人生をかけた本気の決断に続こう!
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