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安全無視のダイ改反対!
極限的労働強化のダイヤ改悪を許さない!
3月ダイヤ改悪が東労組の裏切り・屈服のもとで強行されようとしている。今回のダイ改では、乗務員への労働強化がさらにひどくなっている。会社は「拘束時間を短縮した」としているが、実態は折り返しなどでの「休憩時間の短縮」である。常磐線では品川まで延びた行路のせいで、これまで以上に無理をしながら次の列車に乗ることとなる。
乗務労働は乗務員・乗客の生命を背負って走っているのであり、十分な休憩をとることは絶対に必要なのだ。休憩を削って効率を上げることなど絶対に許せない。
さらに、勝田運輸区での早朝出勤行路が乗務員の生活を破壊している。会社は「車両センターに近いため」と説明しているが、「13本中11本が宵出し」となってしまう。これに泊行路を含めたら、いったい家で何日休むことができるのか。そもそも宵出しや後泊自体が勤務拘束となって休息を奪っている。
会社は「生活上の負担があっても仕方がない。我々は限られた資源の中でやる」と生活破壊を開き直っている。会社は労働者を「資源」などと言ってモノ扱いしている。だから平気で福島で被曝労働をさせているのだ。
こんなダイヤ改悪を強行しているのは、「経営協議会」に参加する会社と組合の幹部たちだ。労使一体で労働条件を切り売りする一方で、組合幹部は自分たちの目先の利益を守ることに必死になっている。こんなものは組合とは呼べない。今こそ「御用組合」から脱退し、命と生活を守るために動労水戸に結集して立ち上がろう。
安全に作業できる要員をただちに配置しろ!
大子運輸科では、無責任きわまる検修・構内業務の外注化=合理化によって、車両の検査修繕がまともにできない状態に陥っている。
大子運輸科・機動班には主任が1人もいない状態で、職名・職責・指揮命令系統もいいかげんな状態になっている。現場労働者からは主任の配置要求の声が上がっているのに、現場管理者は「5月になったら」「やっぱり7月になる」などと言って、まともな作業体制を構築しようとしていない。こういう状態こそが事故の温床となるのだ。
何よりも問題なのは、機動班の要員問題だ。機動班要員の標準数は、外注化によって4名とされてしまった。エンジンの交換やユニットクーラーの整備など、機動班の業務には5人以上が必要なものもある。しかも、ただでさえ少ない要員からさらに出張や研修などで要員が割かれることが常態化している。ひどいときには機動班が1人しかいないことさえあるのだ。
現場管理者は「支社に言う」と答えるだけ、支社も「補充は考えていく」としながら、一向に改善しない。安全な列車を走らせるために働く労働者の思いを何だと思っているのか!
さらに大子運輸科では、机上訓練もない中でDL機関車の仕業検査が行われている。DL機関車に触れる機会は少ないにもかかわらず、1~2回の「車両の回り方だけの教育」で仕業ができるとして強行しているのだ。仕業検査をやったという体裁をとった「安全の放棄」ではないか。しかも仕業検査に必要な潤滑油や砂なども現場には用意されていなかった。今回、動労水戸組合員が「問題だ」と声をあげたことで、急きょ用意するという状況なのだ。
こうした会社の無責任さが、今の水郡線車両のボロボロ状態を生み出しているのだ。会社は安全な列車を走らせる責任を取れ!今すぐ要員を増やせ!
MTS労働者への非人間的扱いを許すな!
MTSでは労働者への非人間的扱いが横行している。これまでもJRの天下り管理者による清掃労働者へのパワハラが行われてきた。パート労働者に対しても、住宅手当も出さないのに勤務個所の近くに居住することを強制してきた。通勤手当を削るための締めつけである。
また土浦事業所では、深夜2時に勤務が終了する労働者にきちんとした休養室が用意されず、倉庫のようなところで不衛生な布団で寝ることが強いられている。乗客のためにはきれいな車両を提供している労働者が、人間的扱いもされず奴隷のように扱われているのだ。
MTSではこうしたことに文句を言おうものなら、解雇に追い込まれかねない横暴がまかり通っている。労働者が、正社員、パート社員、アルバイトなどに分断され、労働者の権利が徹底的に蹂躙されているのだ。こんな労働者支配を許しておいてはならない。
労働者が健康に働くためには、団結して労働環境を変えることが必要だ。昨年動労水戸の結集した青年労働者は、労働者として胸を張って生きていくために動労水戸に結集した。会社の横暴は労働者の団結した闘いで打ち破れる。職場の仲間と共に働き、共に生きていくために動労水戸に結集しよう!
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全面外注化と非正規職化、被曝を強制する転勤に反対する!
労働者として当たり前に生きられる賃金を!
歴史の巨大な転換点の2016年が始まった
2016年は、かつてない歴史の転換点の年になっています。新年冒頭から株価の記録的な世界同時暴落が起こり、原油などの資源価格も暴落しています。
根本的な原因は、過剰資本と過剰生産によって市場がパンク状態になっていることにあります。その中でアメリカ経済の没落が決定的になり、これまでかろうじて世界経済を支えてきた中国のバブル経済が崩壊しています。
日銀が「マイナス金利」に踏み切っても、依然としてお金は生産活動に回らず、商品価格も低下し続けています。資本主義社会では、労働力も商品として売り買いされますが、最も買い叩かれているのが賃金です。
世界恐慌が全世界の労働者の雇用と賃金を破壊しています。労働者が一つに団結してこの社会を変えなければ、生きていくことのできない時代が来ています。
非正規職を「当たり前の働き方」にする攻撃
安倍政権は昨年、「集団的自衛権」を口実に海外派兵を可能にする「戦争法」を強行採決しました。同時に、労働者派遣法を全面的に改悪し、労働者の終身雇用制度を根本から破壊しようとしています。
派遣労働はこれまで建前としてあった「一時的・例外的」な雇用ではなく、今後は「当たり前の働き方」にしていくことを宣言したのです。企業は、3年ごとに派遣労働者の首を切って新しい労働者と入れ替えればいいということになりました。
今年はさらに「残業代ゼロ法」で8時間労働制を解体し、「解雇金銭和解」で正社員であってもいつでも「首切り自由」にすることを狙っています。安倍の言う「同一労働同一賃金」とは、全ての労働者を非正規雇用労働者なみの賃金に下げるということです。
このように人間社会を根本から破壊し、当たり前に生きていけなくなることに沈黙していていいのでしょうか?自分だけでなく、後輩や子どもたちはどうなっていくのでしょうか?
非正規職化・雇用破壊の最先頭に立つJR
そして、こうした人として生きられない社会にしていく先頭にJRが立っているのです。
仙台支社では会社から労働組合が軽く見られ、仙台駅の丸ごと外注化が提案されています。仙台駅で働くJR社員全員が下請け会社への出向に出されようとしています。出向を拒否する社員には通勤できない遠隔地への配置転換が提示され、支社は「『外注化はエルダー社員の雇用先確保』などと回答した覚えはない」とまで言っています。慌てた東労組が本部声明まで出しています。
JRに先がけて外注化を推進してきたNTTでは、1つの企業が30年間で地域・部署・業務ごとに800を超える子会社にバラバラにされました。このような全面外注化・子会社化とは、そこで働く労働者の出向・転籍なしには成立しません。「自分は大丈夫」などというのは、根拠のない思い込みにしか過ぎないのではないでしょうか?
命と安全の破壊に対して妥協なく闘い抜こう!
JRが社員の命や生活など考えていないことは、2020年までの常磐線全線開通に向けた動きでも明らかです。
福島第一原発事故の収束作業は何も前進していません。今なお危険な状態にあることを、現場の最前線で働いている原発労働者が訴えています。しかも、放射線の健康被害が激増するのは、事故から5年経ったこれからなのです。
それなのに、原発の現状などまともに把握していないJRが、「復興の加速化」と称して原ノ町~仙台間開通に向けた原ノ町転勤を強制しようとしています。震災と原発事故から5年が経ち、避難した社員には、既に結婚し家を建てた人もいます。そうした社員も含め、無理やり帰還・転勤を命じる。それに続いて、住民の帰還と被曝が強制されるのです。既に小高から浪江に向けた再開通のための調査も始まっています。
動労水戸は、鉄道の労働組合として労働者の命と安全を守ることと、乗客や沿線住民を守ることは一体だと考えます。外注化も常磐線全線開通も、命と安全の破壊です。絶対に妥協できません。自分たちの現在と未来のために共に闘いましょう!
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新たな仲間迎え1・29第3波ストへ
決意新たに第34回大会・旗開き
「ライフサイクル深度化」の破綻は明らかだ!
昨年12月18日と新年1月4日、動労水戸は2波のライフサイクル粉砕ストを會澤君を先頭に打ち抜きました。ライフサイクルとは、運転士の誇りを奪い、安全を崩壊させ、外注化・非正規職化を進める攻撃です。運転士の皆さん、今一度考えてください!制度とも言えないライフサイクルのどこに正当性があるでしょうか?
1月18日、會澤君に「2月1日付で水戸駅へ異動」の事前通知が出されました。會澤君は当然にも「受け取ることはできません」と拒否しましたが、管理者は「通告した時点で有効になる」と配転を強行しました。
水戸駅の管理者は「駅員は足りている。組合の主張はわかるが、受け入れ拒否はできない」と言っています。こんな状況で3年間もモチベーションを保って仕事ができるでしょうか?動労水戸は、運転士や駅の業務を軽視した、安全無視の不当配転を粉砕するまで闘います。
MTSから長山俊君迎え定期大会・旗開きを開催
1月17日、第34回定期大会と団結旗開きが開催されました。昨年12月に共に闘う道を選択したMTSの長山俊(まさる)君を迎え、動労水戸に人生をかけた5人の青年労働者、壮年組合員と家族、来賓の方々と共に、国鉄分割民営化絶対反対を貫き闘い続けた30周年を迎えるに相応しい大会となりました。30年間の苦闘を、壮年と青年が共に闘うからこそ、お互いに刺激し合い、自信を持って頑張ることができます。
外注化の破綻は明白
2012年10月の検修・構内業務外注化で出向を強制された青年たちに東労組幹部が言ったのは「先輩たちの再雇用先のため」でした。現実は、十分な時間をかけず場当たり的にプロパーを養成した結果、エルダーの再雇用先が失われています。
会社の言っていた「エルダー社員の雇用の場を確保する」「技術継承とプロパー社員の育成をする」「JR東日本全体の体力をつける」とはかけ離れた現実。3年間で明らかになったことはただ一点、MTSを始めとする外注会社は検修・構内業務を受託する資格がないということです。会社の狙いは「管理部門を除く全面外注化」でした。先々を考えない施策を強行する会社や、それとしっかり闘わない労組幹部、さらには財界の要請に応えてあらゆる規制を緩和し安全を度外視する国に、青年の職場や命・未来を奪われていいのでしょうか?
1月15日、軽井沢で乗客・乗員15名が死亡するバス事故が発生し、「格安ツアー」に惹かれた13名の学生が命を落としました。バスの会社は外注会社、運転手は非正規雇用のうえ、大型バスの運転は未経験、たった2回の研修で乗務させていたのです。報道の中では「本来のルートから外れていた」「スピードが出過ぎていた」などと、いかにも運転手に非があるように言われていますが、本人の不安を無視し、十分な判断基準すらなく運転させた会社の責任は重大です。4年前の4月29日には関越道で7名が亡くなるバス事故も発生しています。どちらの事故にも共通して言えるのが「規制緩和」です。「安全よりも利益優先」という体制がこれだけの大事故を起こし、多くの命を奪っています。
これらの事故はJRと無関係だと言えるでしょうか?交番検査の見習いだけを半年、一本になってから学ぶこともできないまま仕業検査をやる。車両の知識もきちんと身に付かないまま構内運転士をやる。十分な教育期間もないまま仕事をさせることが、重大事故を発生させる根本原因です。
自分自身で考え、行動しノーを突きつけよう!
これらの事故や施策を止める手段はただひとつ!會澤君のように「おかしいことはおかしい」としっかり主張することです。
會澤君は動労水戸に入って1年で、様々な経験を積み、自分自身を再発見し「自分のためだけではなく後輩たちのために立ち上がろう」と訴えています。仲間との団結を土台に、誰かに強制されるのではなく、自分自身で考え行動する動労水戸だからこそ本気で闘えるのです。今こそ現状を真剣に考え、行動を起こす時です!
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