いったい誰のための意見交換会か

 JR水戸支社では、来年3月の水戸線ワンマン運転導入に向けての動きが出ています。
 8月7日、水戸運輸区のマイプロジェクトメンバー数人が、郡山運輸区に「出張」扱いで、東北本線の黒磯ー新白河で中編成ワンマン運転を進めた「中編成ワンマン運転推進委員会」との意見交換会を行ったことが郡山運輸区で報じられました。
 また、水戸線のワンマン化の対象となる水戸運輸区・勝田運輸区では、8月17日から「中編成ワンマンの導入について」全乗務員対象の説明会が開始されています。
 こうした時期に、すでに導入されている東北本線の中編成ワンマンを担当する郡山運輸区との意見交換会を行う目的は、社員の中からワンマン化の理解を深め、ワンマン化を推進するためでしかありません。


(車掌がいるから通勤時間帯もスムーズに発車できる)

 ワンマン化するということは、車掌の仲間の仕事や職場を奪い、運転士にこれまで以上の労働強化をおしつけるものです。意見交換会に出席したメンバーは自分たちのしていることに自覚はあるのでしょうか?
 郡山運輸区の掲示物を見れば一目瞭然ですが、こうした「取り組み」は会社の意に沿った積極的なものとして「お手柄」となり、勤務評価がプラスとなるのでしょうか。そんなためにやったわけじゃない、と言い訳しても職場の仲間はどう見るでしょうか?
 ワンマンの説明会では「安全にできるという根拠を明らかにしろ」「黒磯ー新白河と水戸線では乗客の数がぜんぜん違う」「車掌がいなくなったら車内秩序はどうなるのか」など、当然にもワンマン運転に反対する意見が数多く出されています。


(車内秩序が維持できているのも車掌がいるから)

 社会の生産は労働者の協働で成り立っています。鉄道の運行も、すべての職種の労働者の協働によって安全に運行されています。そしてこの協働を担うすべての労働者には、それぞれの生活があります。列車の安全な運行は、すべての労働者が安心して働けることが大前提ではないでしょうか?

 もう一度、自分が担ってきた鉄道の仕事や、一緒に働いてきた仲間の存在をとらえ返し、仲間と共に生きていくために、ワンマン運転反対の声を上げていくことを訴えます。


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動労水戸
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非公開
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鉄道労働者
自己紹介:
【国鉄水戸動力車労働組合】
1986年結成。JR東日本・JR貨物とその関連会社の労働者で組織する労働組合です。

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