青年たちがおかれた時代の変化をつかもう!

ブラック企業の「パワハラ支配」に青年たちが反乱しはじめています。ところで昨年から今年にかけて、ボクシング、レスリング、体操などのスポーツ団体で「パワハラ」が次々と告発されました。

いずれも「過去の栄光」ぶら下げた70代の人たちが「昔の常識」で今の青年たちを支配して来たことに原因がある様に思います。

1900年代後半と2000年代では子供たちや青年のおかれている時代背景が全く違います。

過去の栄光で支配的地位につき、現在の青年を支配することに無理があるのだと気付かないことに根本原因があるのではないでしょうか。


(根性と努力が美しいとされた70年代。貧しくても努力すれば、未来があるとされた時代でした。)

2000年代に入り、青年たちの社会背景が変わります。国も地方自治体も膨大な借金を抱えることになりました。

小泉政権は、規制緩和と民営化の全社会化を進めました。価値を生み出す唯一の源泉は労働です。雇用の規制緩和で、派遣や請け負い労働が解禁され、職業紹介事業も民間に開放しました。

その結果、今や36パーセントの労働者が非正規雇用となり、さらに激しく進んでいます。

それまで常識とされた「終身雇用」や「年功序列」は、今の青年の前提にはありません。

まじめに努力しても安泰でない社会。企業そのものの先行きも不透明な時代なのです。


(国分勝之撮影)

問題は、かつて無い時代に向き合い、生きている青年たちに、昔の常識を当てはめて「理想論」や「根性論」を依然として振り回していることにあります。

経済的背景や時代が変わっているのに、自分たちはかつての栄光で安泰した地位にいて青年たちに指図する。


それ自体が、パワハラの背景構造を成しているということなのです。だから、労働者のための組織においても、青年たちに「理想や建前」あるいは「根性論」でしか向き合えないとしたら、パワハラの構造と変わらなくなるのです。そう言う組織が青年の信頼を集めることはないのだと思います。


(国分勝之撮影)

労働者を世代で分断し、対立させて支配し、利益をあげるのも企業です。特に先輩である私たちは、世代の分断をハッキリと自覚すべきなのです。

そして、理想や根性を振り回すのではなく、「折れそうな時に頼れる人を持つこと」そして「生き抜いて行く方法についての知識を持つこと」が、具体的に必要であることを先ず自ら自覚し、伝えて行くことが必要なのです。

労働組合は、青年たちがこの時代を生き抜く回答を持つことで、時代に通用して行くのだと思います。

動労水戸は、そう言う労働組合でありたいと願います。


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動労水戸
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鉄道労働者
自己紹介:
【国鉄水戸動力車労働組合】
1986年結成。JR東日本・JR貨物とその関連会社の労働者で組織する労働組合です。

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