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私たちはJRで働く運転士などの労働組合です。
JR水戸支社は10月20日から、常磐線の特急「ひたち」「ときわ」の車掌を、これまで2人以上乗務していたものを1人にしようとしています。
また、JR水戸支社は、水郡線のワンマン運転を10月20日からさらに拡大しようとしています。
特急の車掌が1人になったら…特急の車掌は、列車を安全に運転するための確認のほかに、車内のお客さまの改札や案内を必ず行わなければなりません。また緊急の場合は、いち早く列車を止めたり、お客さまを避難・誘導することも大事な仕事です。これらすべてを1人で行うことは難しく、結果的にお客さまに多大なご迷惑とご不便をかけることになりかねません。
水郡線には車掌が必要です
水郡線は大雨や倒木によって運転中止になることが多く、その際にはお客さまへの案内や避難誘導が必要です。さらに、ワンマン運転は車掌がいない分運転士への負担が大きく、とりわけ常陸大子~郡山間は距離が長くつらい区間です。
また、水郡線では大半の駅がすでに無人化されているうえ、ワンマン運転では運転中はお客さまに対応できないため、これまで以上にご不便を強いることになります。
利用者減→ワンマン化は廃線の道
会社は、利用者が減って儲からないことを理由に、列車本数削減・減車・ワンマン化を進めています。今年3月からは常陸大子~郡山間のすべての列車が2両以下となり、上菅谷~常陸太田間では1往復が削減されました。
ワンマン化が利用者に不便を強い、結果さらに利用者が減る…この悪循環こそが廃線への道です。経営的体力のあるJR東日本こそ、しっかりとした人員配置を行ない、誰でも安心して利用できる鉄道をめざすべきです。
人件費削減が会社の目的
少しばかりの人件費を削るために、列車の安全とお客さまへのサービスを低下させることを、私たちは許すことはできません。
みなさまのご理解とご協力をお願いします。