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知ることの大切さ。黙っていると損をする社会。

みなさんおはようございます。
お彼岸が近づき、ますます春めいて来ました。

昨日は、勝田車両センターの職場集会がありました。職場代表選挙に立候補者して支持を伸ばせなかったことや、決戦投票でどの候補に投票するか、について意見を交換しました。

票を伸ばせなかったことについては、動労水戸がまだまだ職場の青年たちに支持されていない現実を受けとめ、みんなで頑張ろうという話になりました。

また、決戦投票では「会社の候補に入れることはあり得ない。」と全員一致で、東労組の青年に投票することになりました。


(勝田車両センター)

MTSに出向させられている組合員からは「2月26日の団体交渉で (正確には1月7日の団体交渉申入れ後、1月10日から是正されました。)清掃の班長が作業開始に間に合わせるために、『前残業』しているのに超過勤務として賃金が払われていないことを問題にした。そしたら一人6~7000円支払われる様になり感謝されている。」との報告もありました。

他方「終業時間が近くになるとパソコンの前に座りだす管理者がいる。払う金を払わずに自分たちは、超勤稼ぎをしている。」と言う職場の人たちの声も紹介されました。


(勝田車両センターの二つの出入口に監視カメラが設置されました。労働者に監視されるべきは会社と管理者の方では?)
 

さて、みなさんに伝えたい大切なことです。国家・地方財政が借金だらけになり、少子高齢化や国際経済対立で企業の存続も安泰ではない時代に入りました。

国も自治体も企業も、私たち労働者にが当然持っている権利について知らせなくなっているばかりか、ごまかそうとします。つまり「知らないと損をする時代」「黙っていたのが悪いとされる社会」になっているということです。

一生平社員どころか、コツコツ働いても安定も将来も描けない人がドンドン増えています。この時代を生き抜くに力は「頼れる人」と「知識」をしっかり持つことにあります。

時代と労働者の現実のど真ん中に、労働組合を打ち立てましょう!


(ちょっとオマケ。勝田車両センターに配属されているE653国鉄色。)
 
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常磐線全線開通を前に起きていること

8年目の3・11を迎え、動労水戸ブログで「セシウム137の半減期が30年であることを思いだそう。チェルノブイリ事故では、10年経って健康被害が明らかになった」ことを伝えました。

放射能は、体内に入ることで細胞を破壊する猛毒です。まず、自分や家族を守り、仲間と生きるためにこの事実をハッキリと見ませんか?


(今朝のNHKニュース。福島県内の山林の土壌には、セシウムの90%が残っている。水の汚染は基準値以下だが、魚のヤマメは基準値の100ベクレルを超えているという報道でした。)

職場の青年からの情報です。
「いわきの電力のOBでエルダーをしていた人が、昨年白血病で亡くなった。また原町運輸区では、年配の車掌二人がガンを発症している。」とのことです。

ここでは、放射性物質が出す放射線が細胞の遺伝子情報を破壊すること。正常な細胞が回りの細胞と協調しながら臓器を形成して行くことに対して、勝手に、どんどん増殖して行くのがガン細胞であり、放射線がガン細胞を生み出すということは、いったん置きたいと思います。

自分がガンだと宣告された大抵の人は、「自分は大丈夫だと思っていた。」と語ります。逆に言えば、人がガンになっても自分の身には降りかからないと思っているのですね。

かと言っていつも不安を抱えているのでは、心がまいってしまいます。大切なことは、根拠の無い思い込みで「自分は大丈夫だ」なんて思わないこと。同じ様に「もうダメだ」とも思いこまないことだと思います。

私たちが向き合っている事実から出発しましょう。職場の仲間に起きていることは、自分たちと無関係ではない、ということです。命の危機や痛みは、仲間も自分も同じだと言うことも。


(国分勝之撮影)


福島から新潟に避難した家族の話も聞きました。子供の甲状腺に嚢胞がみつかったという家族です。避難してから、子供の嚢胞が小さくなり、今は新潟で心配なく過ごしているそうです。対策をしっかり取ることの大切さです。

ガンにならないための対策も、ガンになってしまった場合の対策も人としての免疫力を高めること。免疫力の敵はストレスです。水や食事を粗末にすることは、肉体のストレスになります。職場環境の悪さは精神のストレスになる。

根拠の無い安全宣告で、常磐線全線開通。ダイヤ改正で倒れそうな労働条件を強制され、添加物だらけのコンビニ弁当やカップラーメンを食べるしかない乗務員の現実。

散々免疫力を低下させて、放射能を取り込む。ガンだけでなく、病気のリスクが高くなるのは当たり前ではありませんか?

東海村の住民は、先日の原発でのトラブルの際に東海村からの情報がほとんど届かなかったと言います。トラブルがあったことを知って、安定ヨウ素剤を飲もうかと思ったと言います。自治体も頼りにならないと怒っています。居住地も安全でない。


(国分勝之撮影)

こうした状況の中で本当に強い人は、信頼し頼れる仲間がいる人。正確な知識で生き抜く人だと思います。

職場では、年間被曝線量が20ミリシーベルトにされていることに対して「見えないから、影響が分からないから、なにをやってもいいと言うことではないだろう」と言う声も出ています。

基準値や規定とは、それで安全等と言うことは意味しません。命と安全を守っているのも労働者自身なのです。

同じ人間として、仲間の痛みを自分の痛みとして一緒に生きる。自分たちの生身の現実に立ったところから、生きるための知識をお互いにつかんで行く。

それを集団で実現できるのが、労働組合なのです。

青年たちがおかれた時代の変化をつかもう!

ブラック企業の「パワハラ支配」に青年たちが反乱しはじめています。ところで昨年から今年にかけて、ボクシング、レスリング、体操などのスポーツ団体で「パワハラ」が次々と告発されました。

いずれも「過去の栄光」ぶら下げた70代の人たちが「昔の常識」で今の青年たちを支配して来たことに原因がある様に思います。

1900年代後半と2000年代では子供たちや青年のおかれている時代背景が全く違います。

過去の栄光で支配的地位につき、現在の青年を支配することに無理があるのだと気付かないことに根本原因があるのではないでしょうか。


(根性と努力が美しいとされた70年代。貧しくても努力すれば、未来があるとされた時代でした。)

2000年代に入り、青年たちの社会背景が変わります。国も地方自治体も膨大な借金を抱えることになりました。

小泉政権は、規制緩和と民営化の全社会化を進めました。価値を生み出す唯一の源泉は労働です。雇用の規制緩和で、派遣や請け負い労働が解禁され、職業紹介事業も民間に開放しました。

その結果、今や36パーセントの労働者が非正規雇用となり、さらに激しく進んでいます。

それまで常識とされた「終身雇用」や「年功序列」は、今の青年の前提にはありません。

まじめに努力しても安泰でない社会。企業そのものの先行きも不透明な時代なのです。


(国分勝之撮影)

問題は、かつて無い時代に向き合い、生きている青年たちに、昔の常識を当てはめて「理想論」や「根性論」を依然として振り回していることにあります。

経済的背景や時代が変わっているのに、自分たちはかつての栄光で安泰した地位にいて青年たちに指図する。


それ自体が、パワハラの背景構造を成しているということなのです。だから、労働者のための組織においても、青年たちに「理想や建前」あるいは「根性論」でしか向き合えないとしたら、パワハラの構造と変わらなくなるのです。そう言う組織が青年の信頼を集めることはないのだと思います。


(国分勝之撮影)

労働者を世代で分断し、対立させて支配し、利益をあげるのも企業です。特に先輩である私たちは、世代の分断をハッキリと自覚すべきなのです。

そして、理想や根性を振り回すのではなく、「折れそうな時に頼れる人を持つこと」そして「生き抜いて行く方法についての知識を持つこと」が、具体的に必要であることを先ず自ら自覚し、伝えて行くことが必要なのです。

労働組合は、青年たちがこの時代を生き抜く回答を持つことで、時代に通用して行くのだと思います。

動労水戸は、そう言う労働組合でありたいと願います。


2019年3・11に

みなさんおはようございます。

かなり激しい雨が降っていましたが、晴れると共に暖かくなるようですね。

今日は8年目の3・11、大切な人を亡くされた多くの人に取って追悼の日になります。愛する人を亡くした悲しみが、消えることはありません。

(国分勝之撮影)

政府も、JRも「少子高齢化」だの「2025年問題」だのと言って「オリンピック」や「大阪万博」など景気の良い花火を打ち上げています。

そして労働者には、自分の頭で考える余裕すら奪う、低賃金と強労働を強制して行きます。

アメリカ最大の原子力施設ハンフォードから流された放射能が周辺住民を被曝させ、ガンや白血病が発生したのですが、住民たちは生活に追われて考えることができなかったそうです。

砂漠を地下水で穀倉地帯に変え、フライドポテトに適したじゃがいもを生産している農民は、マクドナルドに提供し、日本にも輸出していると言っています。


(鎌仲ひとみさん監督映画「ヒバクシャ」)

大切な人の死を悼むことは、人として当然のことだと思います。むしろ心の痛みがあることで、他の人の痛みが分かるのだと思います。

中東のイラクでは、1991年と2003年に米軍の侵攻を受けました。その時、鋼鉄をも突き通す特性を持つ武器として「劣化ウラン彈」が大量に使われました。原発から生まれる放射性物質です。

劣化ウラン彈は、今なお強烈な放射能を出していますが、無防備に周辺にいた子供や、砂ぼこりを吸った子供たちが大量に小児ガンや白血病になっています。

子供を大切にすることに、国も民族の違いもありません。薬も、保険も、お金も無い貧しい人たちの苦しみを、私たちは人の親として分かると思います。


(3・11の今日。動労水戸は、郡山市開成山野外音楽堂の集会に参加しています。)

かつて日本も、朝鮮、中国に軍隊を送り侵攻しました。

中国東北部では、今でも日本軍が残していった毒ガスや爆弾で酷い被害を受けています。化学物質である毒ガスは、70年たっても変化せず猛毒のままです。

イペリットと言う毒ガスは、触れた細胞粘膜を強烈にただれさせます。吸えば気管支と肺を侵す。生殖器に触れれば、やはりただれ続ける。

爆弾は、触れた子供たちを突然吹き飛ばします。これは、アフガニスタンなどで使われた米軍の「クラスター彈」に引き継がれています。



みなさん。劣化ウラン彈や毒ガスも、自分たちの理想や正義を理由に使われて来ました。

いつも一番酷い目にあって来たのは子供たちですね。

放射能は猛毒です。特に体内に入る内部被曝の危険さを、否定できません。

思い返しませんか?セシウム137の半減期は30年です。セシウムの影響は全身に及びます。ストロンチウム90の半減期は、29年。特に骨に影響します。

チェルノブイリでは、10年過ぎてから健康被害が深刻化しました。

10年目を前に「常磐線全面開通」「安全宣言」を急ぐ意味は、何なのでしょうか?


(九州の労働組合の人とデモをする、いわき合同ユニオンの川俣委員長。)

戦争の責任も、原発事故の責任も国にも、企業にもない。国民の自己責任だ!と変わらぬ論理が貫かれていないでしょうか?

子供たちを守ることが口先だけにされていませんか?


忙しくして、貧困に追い込まれることは、人間性を奪います。子供たちは、日々命を奪われています。だから、労働組合の闘いは、人間存在の本質をかけ子供たちを守る闘いだと私たちは考えます。


8年目の3・11からいわき合同ユニオン&動労水戸バンダナ販売します

私たち一人ひとりは、他の人との関わりの中で生きています。ですから、一番悩むことも、実は人との関わりの問題です。

悩みながら、気を配りながら周りの人を受けいれ、自分も受けいれてもらう。ささいなことかもしれませんが、ささいなことを大切にしながら、お互いに限られた命をまっとうしているのではないでしょうか。

本当は、人のためにあるべき社会。あるいは組織ではないのか?それが、社会や組織のための人にされ、病んで、死んでいくことを当たり前にしてはいないのか?逆転した現実に、気付く時を迎えている様に思います。

国のため、街の発展のために原発が必要だとされます。アメリカでは、世界平和のために、広島・長崎の原爆投下は当然だとされました。今も会社の発展のためにと、我慢と犠牲が強いられていませんか。

何だかんだ、立派なことを言う人ほど、他人の死をやむを得ないこととして正当化して来なかったのでしょうか?根本がおかしい。


(国分勝之撮影)

8年前、私たちは死者や行方不明者のことを思い、それまでの自分たちのあり方を深いところで反省し、人として労働組合として成すべきことを考え、行動して来ました。

福島第一原発事故の処理に、約80兆円かかるとのニュースが流れています。核燃料デブリ問題も、汚染水問題も何も解決していません。

日本列島に一旦降り注いだ放射能は、どうすることもできませんね。こうした当たり前のことも、科学的データの無い「風評」とされます。

厚労省のデータ改ざんが問題になっていますが、放射能の流れや線量のデータを独占し、隠して来たのも政府でしたね。

https://news.yahoo.co.jp/pickup/6316556

自分たちで情報やデータを独占し、日々を大切にして子供たちを守り、お互いを守り合おうとする人々の声は「根拠の無い風評」とされる。


しかし、人々の生活や労働、そこで日々感じ生きていることこそ、その人に取っての現実なのです。

そこに立たないで理想や科学的データを振り回すことは、その瞬間に他人の死を正当化してしまうのです。

それは、実は人としての自分の死でもあるのです。人は、他者の中で生きることで限りある命をつないで行きます。他人の死への無関心は、人としての自分の死なのです。

人間のつながりは、血縁を越えます。私たちは、国が進めた国鉄分割民営化に怯まず、仲間とは何かを労働組合の闘いを通してつかんで来ました。

労働組合の組織は、組織のために労働者がいるとなった時に生命力を無くします。実際にそうでした。労働者のために労働組合はある。だから、徹底的に組合員主体の民主主義を貫くことが、原則なのです。


(国分勝之デザイン。いわき合同ユニオン&動労水戸バンダナが出来ました!)

動労水戸といわきユニオンは、8年目の3・11を迎え、労働者のための、労働者を主体とする労働組合作りの新たな挑戦をしたいと考えています。

しかし、何分少数組合の再出発。いわき事務所の維持のための支援を広く呼びかけたいと思います。

その第一彈としてバンダナを販売します。国分勝之デザインで、1枚1000円で販売します。

ただし、いわき合同ユニオン支援共闘(月額500円)に加入頂いた方には、送料無料でプレゼント致します。

ゆうちょ銀行
記号18200
番号39659901

いわき合同ユニオン支援共闘
オノ  ヒロミチ

に500円振り込んでいただければお送りします。

初回限定300枚です。

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プロフィール

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動労水戸
性別:
非公開
職業:
鉄道労働者
自己紹介:
【国鉄水戸動力車労働組合】
1986年結成。JR東日本・JR貨物とその関連会社の労働者で組織する労働組合です。

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