時代の転換・パラダイムチェンジ

今日は、ブログ読者の「鉄」ちゃんからの写真です。


八王子駅で撮ったとのこと。EF65、1965年に国鉄で誕生した電気機関車です。

古い電気機関車がまだ活躍しているのも驚きですが、牽引しているのは西武鉄道の電車だと聞いて2度ビックリしました。塗装を終えて戻すところだそうです。

そして、JR武蔵野線新秋津駅と西武池袋線所沢駅間に連絡線で西武鉄道線に戻って行く。

相互乗り入れではなく、西武鉄道の電車のためだけの連絡線があることも知り驚きでした。



ところで、その時代に当然のこととされてきた考え方や社会全体の価値観などが革命的に変化することを「パラダイムチェンジ」
と言うらしいですね。

これまでの「常識」とされて来たことが通用しない、時代の転換点が来ているということです。

そして実は、世界的に一番劇的に変わっていることって「働き方」なのです。

人間にとって働くことは、生きる意味と分けることができません。「働きかけること」は、人間の生命活動そのものだからです。

かつて大量生産の実現は、労働を単純化することでに「仕事をする喜び」を奪いました。

しかし、経済成長の時代を背景にして、労働者に金銭的見返りと生活の安定を保証し、「経営への参加」という意識改革で、企業の発展を実現したのです。

しかし、今や苦痛を増すばかりの非人間的な労働に対する対価も、見返りも必要ないとされています。そんなことをしていたらグローバル競争に勝てない。「生き残れないんだ。」と言う時代に入ったのです。

働くこと、働きかけることの意味の根本からの喪失。そして、人と人の共同性の根本からの解体は、生きることの意味を根本から揺さぶっているのです。

こんな時代はかつて無かった。これがパラダイムチェンジなのではないでしょうか?


 (こちらは大宮とのことです。)

もはや労働組合の役割りは終わりだとされます。一体企業や組織が生き残るって何なのでしょう?

終わっているのは「生き残るため」としながら「パラダイムチェンジ」の中で、これまでの自分たちの考え方を狭く守る在りかたなのではないか?

このことを深く考える時が来ていると思います。

私たちは何のために生きるのか?仕事と生活、生きる意味の根本から問い直す。

そこから、社会全体の変革の展望を見いだして行くことができるのだと思います。

労働と生活こそが実体であり、観念や理想は実体ではありません。

企業の言う「個人間の競争と創造性」などもはや限界が来ているのです。人間一人ひとりを真に生かす集団としての労働組合が時代の要請として問われています。

労働組合を現場労働者に奪還しましょう!

前回のブログの訂正

みなさんおはようございます!

国分勝之さんからブログの内容に訂正が入りました。


(国分さんが末続~広野間で撮影した651系付属編成の写真です。)


「震災前仙台までのスーパーひたちは、いわきで切り離していわき以北は651系4両が基本。多客期は11両で運転されていた。E657系は10両固定編成。連結・解放は今のところ想定されていない。」とのことでした。

つまり震災以前基本4両で運用していた仙台までの直通特急を、ほぼ乗客がいない現実の中10両編成のE657を走らせる。

そして、福島第一原発のそばを、車掌一人乗務で走らせるということになるわけです。

「想定外」で爆発した原発のわきを無理やり通し、想定外の事態を考えないのか?

それとも、はじめからから乗客などいないことを想定しているのか?

JR東日本は、きっちり説明すべきではないでしょうか?

ブログ読者からの御意見ありがとうございます。

梅雨らしいうっとおしい天気が続いています。皆さまお疲れ様です。水害被害も出ていますが、今日も無事に活躍ください。

昨日は、来年3月に常磐線の全線開通と共に仙台直通の特急を走らせるというJR東日本の発表に対し、「現場労働者こそが真実を知っている」そして「現実を変える力がある」と訴えさせていただきました。


 (常磐線を走るE657系特急電車。国分勝之撮影)


それに対して、ブログを見ていただいている人からメールが寄せられました。


とのことです。現在の利用状況の現実ですがやはり驚きです。


さて、もうひとつのあまり知られていない真実をお伝えします。

私たちの測定で、常磐線特急が出る東京駅8番線のプラットホームの放射線量は、0.2μSv(マイクロシーベルト)ありました。

福島県いわき駅周辺の空間線量は、約0.1μSvですから倍近いことに驚きました。

東北新幹線では、福島県を通り集塵した機器から高線量の廃棄物が出ていることが車両基地で問題になりました。仙台駅でも線量が高い場所があると、動労福島の仲間が問題にしています。

残念ながら、東京では問題にされていない様ですが、東京駅の線量の事実をみなさんはどう思いますか?

このもうひとつの事実を見て、東京(品川)⇔仙台間の常磐線全線開通がもたらすものが果たして何なのかを考え直して見ませんか?


 (651系は7両編成で上野⇔仙台直通でしたが、E657系は10両基本編成です。国分勝之撮影)

若ものや住民が帰還しない町に、「復興」だ「オリンピック」だと常磐線を全線開通を急ぎ、お祭騒ぎをした後、乗客のいない列車が運び続けるのは、実は放射性物質では無いのか?

「安全だ」と言い切る国もJRも、放射線量の測定など行ないません。不都合な真実を隠すことは、年金問題を見るまでもなくいつものことです。

そして「安全運転、安定輸送」のスローガンの下、この列車に乗務するのも、検査するのもJRの労働者です。清掃や床下で汚物抜きをするグループ企業労働者も、先ず労働者が被曝するのです。

果たしてこのままで良いのでしょうか?

職場の人にしか分からないことがある

今朝の「福島民友」を組合員が送ってくれました。



現職死亡がまれな中で、いわき運輸区で何人亡くなっているか?運輸区の人たちが一番知っています。

みんな人の子供で、親かもしれません。


もう一度、母の思いを思いだそう。

そして、

K544で勝田車両センターではどうだったかお知らせしました。

会社は、合理化や国のために安全の根拠を調べていません。

運転に携わる者の常識は「大丈夫だろう」ではなく「危険があるかもしれない。」「だろう運転ではなく、もしかして運転」が常識だ。しかし、国も会社も「大丈夫だろう」で突っ走る。原則さえかなぐり捨てています。



職場の労働者の真実の中にこそ真実があります。

全ての労働組合が問われているのでは無いでしょうか?

今こそ競争でなく、命を守る団結を!

労働組合は「義理と人情」

政党が理想や正義を掲げ、そこに向けて人を見て行くのに対して労働組合は、一人ひとりの労働者の日常の中に基盤を置きます。

働くこと、生活することに現実の実体がある。そして、その基盤を土台にした仲間との関係を生きる。

だから仕事と生活を土台にした「義理と人情」を重んじます。

国鉄分割民営化に対して、許せないという思いは一人ひとりの中にあると同時に「仲間や組合員への非人間的し打ちが許せない!」という思いと一緒でした。

「絶対反対」が先にあるのではなく、労働者が大事にして来たことを破壊することへの怒りがあって、絶対反対というスローガンがあるのです。

それが逆になると、スローガンが生きた労働者を支配し、生命力の無いスローガンになるのです。



 (小樽駅前の成田さんと動労水戸の池田さん)

動労水戸組合員と同じく、国鉄分割民営化は許せない!解雇撤回を自分の生き方として貫いている北海道の成田さんを、動労水戸の池田さんが訪ねました。

マイルをコツコツ貯めて、2泊3日で34500円だったそうです。


 (池田さんを歓迎する成田さん。)

成田さんは、元国労の組合役員です。国鉄分割民営化で組合員を守り、解雇されてから32年。北海道でたった一人、和解を拒否して闘い続けています。

あらゆる虚偽を憎み、動労水戸を信頼し続けています。


 (ジンギスカンですね!さすがに良い色してますね。)


 (たらば蟹も!)


 
  (さらに皮まで美味しいシャケだそうです!熱く語りながら、北海道三昧だったそうです。)

労働者を愛し、北海道を愛するからこそ怒りと悔しさを体に刻み込みながら生きてきた。

だから動労水戸組合員と分り合えるのだと思います。

労働組合は「義理と人情」とは、故中野洋動労千葉前委員長の言葉です。

成田さんも動労水戸も、これを信条にして頑張っていきます。

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プロフィール

HN:
動労水戸
性別:
非公開
職業:
鉄道労働者
自己紹介:
【国鉄水戸動力車労働組合】
1986年結成。JR東日本・JR貨物とその関連会社の労働者で組織する労働組合です。

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