やはり限界を超えている!オーバーランの続発

昨日も常磐線柏駅でオーバーランが起きてしまいました。原因は睡魔だということです。

ダイヤ改正以降、JR東日本では毎週のようにオーバーランが起きています。

この事態をジャーナリストの田中龍作氏が取り上げています。以下はその内容です。


 (国分勝之撮影)


「大事故の前兆」JR東日本の合理化と労働強化、睡魔でオーバーラン多発

乗客乗員107名の命を奪ったJR福知山線の大事故(2005年)が再び起きるのではないか・・・悪夢がJR東日本の乗務員を苛んでいる。合理化による労働強化のため、疲労した運転士が睡魔に襲われながらハンドルを握っているというのだ。…


3月のダイヤ改正に伴う合理化により東京支社だけで、ちょうど100名の乗務員が削減されたという。…

詰め所と呼ばれる乗務員たちの休憩室に会社側の監視カメラが置かれるようになった。心身を休める場所なのに、当局から見張られるのである。…

合理化、労働強化に「組合潰し」は避けて通れない。
会社側はアメと鞭で組合員に脱退を迫った。アメは「脱退すれば転勤の願いをかなえてやる」。鞭は「脱退しないと仕事につけないぞ」などだ。

アメも甘くはない。昨年11月から希望の部署でインターンシップ研修があった。28才の車掌が総務部人事課で研修を受けた。職種がなじまなかったのか。うつ状態となり12月下旬から休職状態となった。
3月11日、復職を目指して管理職との面談を終え、車掌の仲間には「復職します」と宣言していた。

それからわずか2日後、自宅で死亡した。会社の発表は病死だった。…

JR東日本では「新たなジョブローテーション」と称して運転士と車掌と駅員の区別をなくす。
多種の仕事をこなさなければならなくなると、一つの仕事がおろそかになる。運転士がそうなると、乗客の安全がおろそかになる。危険である。…

経営側が英語をまじえたネーミングで職場改革を持ち出してくるときは、必ずといってよいほど、合理化と労働強化が潜む。
雇用を守らなければ、我々国民の足であるJRの安全性が危うくなる。

そう主張しています。


  (国分勝之撮影)


ダイヤ改正からわずか1ヶ月で多くの事故が続いています。労働強化による睡魔にも、ガムを噛んだり、コーヒーを飲むことも許されない環境です。さらには折り返しでトイレに行く時間さえ確保されていません。

乗客の命を預かる運転士は、列車に乗る前に万全な状態にしたいと望んでいます。これを許さないのが3月ダイヤ改正であり、これに従順になることを求めるのが「ジョブローテーション」です。これを「労働組合潰し」で進めるのがJR東日本です。

ここに社会の未来や労働者の未来などあるのでしょうか。労働組合が潰されなければ、未来を切り開けると思います。くじけることなく一緒に立ち向かいましょう。

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プロフィール

HN:
動労水戸
性別:
非公開
職業:
鉄道労働者
自己紹介:
【国鉄水戸動力車労働組合】
1986年結成。JR東日本・JR貨物とその関連会社の労働者で組織する労働組合です。

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