朋あり遠方より来たる。また楽しからずや。

寒い土曜日から、気持ちの良い快晴の日曜日になりました。

本日のテーマは古い中国の書物「論語」の言葉です。「志しを同じくする朋友が、遠くから訪ねて来てくれた。こんなにたのしいことはない。」ということですね。

ずっと読み継がれ、言葉として今も生きているということは、そこに人としての真実があるからだと思います。


(国分勝之撮影)

私たちが生きる資本主義社会は、人が生きることと切り離せない労働力を商品化することで成立しています。商品であれば、それを買う人に取っての使用価値が無ければ買われません。

労働者は、企業経営者や資本家に取っての使用価値が無ければ生活のための賃金を得ることができません。労働者の生活は、食料をはじめ市場から商品として買うことで成立します。

だから労働者は、他の人と競争し自分の使用価値を売って賃金を得なければ生きられない構造の中にいます。


資本主義の発展と、商品経済の全面的支配は、人と人との関係についても「相手との関係がどれ程自分の利益になるのか?」で常にはかることを無意識に強制してしまいます。


(国分勝之撮影「イワウチワ」)

ところで人と人の関係で最も嬉しく、心を動かされる時ってどんな時でしょうか?

お金のためであろうと、ビジネスのためであろうと、あるいは何かの活動でも、それぞれが人の上に置かれた時、表面的にどんなに熱く見えても根本では打算になってしまいます。あくまで人が、自分に取っての「使用価値」になってしまうからです。

逆に人が、大切に思う人のためにわざわざ遠方から来てくれる。昔のことですし、きっと今よりずっとサプライズで嬉しかったことでしょうね。そして心から交流する。お互いにこんな楽しいことはない。

ところで友は、近くにいることもあります。しかし、近くにいるほど当たり前になってしまうのかも知れません。

労働組合を甦らせるという時、色んな理屈の前に友があることの喜びの大切さを、改めてしっかり据えたいと感じます。

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非公開
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鉄道労働者
自己紹介:
【国鉄水戸動力車労働組合】
1986年結成。JR東日本・JR貨物とその関連会社の労働者で組織する労働組合です。

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