今日は穏やかな天気ですね。
国分勝之副委員長からの報告が届きました。
昨日、勝田運輸区で運転士をしている私は「速やかな報告、正しい報告がなぜ必要か」というテーマの枠外訓練(座学の講義)を受けた。
講義の内容は「ここ最近『正しい報告ができなかった事象、速やかな報告ができなかった事象』が連続して発生している。」
「会社は、尼崎事故の教訓から国土交通省の通達に基づいて、運転事故や不適切な扱いをしてしまっても懲罰的な処分は行わない。」
「そのかわり原因究明・再発防止のために正しい報告、速やかな報告することをうながしてきた。」「しかし、正しい報告・速やかな報告がされないと、再発防止できないばかりか、自分のことも守れないし、会社も信用をなくす。そうした影響の大きさを再認識してもらうことがこの訓練の目的」ということだった。 (ED75がひく通称ワムハチ…ワム80000形貨車。水戸近辺の那珂川を渡るのは朝の7時だった。1999年10月シャケ獲りの川舟と。国分勝之撮影)
ひと通り講義が終わったところで、アンケートと称し意見を紙に書いて提出せよということだった。
そこで私が口火を切った。
「この訓練をやることでもう2ヶ月も乗務停止になっている運転士が乗務復帰できるようになるのか?」
「なぜ正しい報告ができないのか、懲罰はやらないといっておきながら今でもやってるよね? 2ヶ月も乗務停止にしておくことは懲罰だろう」
「正直に話した以前の例だって3ヶ月も乗務停止されたあげくクビになった。乗務員は誰も納得していない」 (一面のレンゲ畑の中で写真撮りにつきあわせた当時5歳のせがれ。)
続けて別の中堅の運転士が発言した。
「結局会社の自己保身にしか聞こえない。正しい報告・速やかな報告できないと会社の信用が落ちると言うだけ」
「今日の話はこれをやらないと大変なことになるという脅しで、恐怖しか感じない」
「正しい報告・速やかな報告などしないで済むように、どうしたら事故防止ができるかについて何もないではないか」
さらに続けてベテランの車掌が発言。
「事故防止するためにダイヤ改正のときにもいろいろ意見をいう。だけど会社は聞く耳持っていない。もっとお互いに譲り合わないと事故はなくならない」 ひと通りの講義が終わって大半の時間はこうした火のような怒りの発言が連発した。黙って聞いていればそれで終わってしまう訓練も、ほんの少しきっかけを作るだけでみんなの怒りは堰(せき)を切ったようにあふれ出す。
みんな同じ気持ちなんだと思う。言っても無駄だと思い込まずに、みんなでおかしいことはおかしいと言える職場にしていこう。