ダウンロード 帰還強制のJR運行再開をとめよう!私たちは鉄道員の誇りと使命にかけて反対します避難者の怒りとともに試運転抗議スト闘う 私たちは常磐線広野~竜田間運行再開に反対している、JRの労働組合の動労水戸です。
5月10日、JR水戸支社は6月1日運行再開のための試運転を強行しました。私たちは当日ストライキを行い、いわき駅に駆けつけました。駅前といわき運輸区で行った抗議行動には、原発事故で避難されている方々からの大きな支持と応援をいただきました。
拙速で、なおかつ労働者や乗客を原発事故と放射能から守る対策も示さないまま、竜田駅までの運行再開を強行しようとするJRに対し、多くの疑問と怒りの声が上がっています。
避難者への帰還強制に加担してはいけない 私たちが今回の運行再開に反対する理由は、まず、電車の運行が再開されることが、避難している人たちにとっては「もとの町に帰れ」という圧力になると考えるからです。
竜田駅のある楢葉町の避難区域が解除され「帰町宣言」が出ていないにもかかわらず、JRは避難者の意向を無視して運行再開を目指してきました。
「原発事故は終わった」と避難者の生活再建を切り捨てようとする政府や東京電力の手先として、「避難者を町に帰すためには鉄道が必要」とばかりに帰還運動の先頭に立ってきたのです。
そのために、まだどれくらいの人が電車を利用するかわからないのに、私たち鉄道員に被ばくを強いながら試運転と乗務訓練を行い、6月1日に一方的に運行を始めようとしているのです。
利用者・労働者の安全にとことん無責任なJR 原発事故はいまだ収束していません。楢葉町でも健康被害が確実に起こるような線量の場所が至るところに残っています。
乗務訓練で竜田駅まで運転した運転士は、除染で出た放射性廃棄物の土嚢が線路沿いに山積みにされ、すっかり変わり果てた沿線の光景を見て言葉を失ったと語っています。
町民の人たち、とりわけ若い人や子どもを持つ親が帰るのをためらうのは当然です。
鉄道を再開したことで町民が町に戻り、その後被ばくによる健康被害が出ても、政府や自治体、そしてJRは責任を取るのでしょうか?
JR水戸支社は私たちとの団体交渉の中で、原発で事故が起こった場合の利用者・乗務員の避難について、具体的な方法や計画は何も決めていないことを明らかにしました。
また、乗務員を被ばくから守る方法についても「不安を解消するために線量計を持たせるのであり、危険な場所に行くとは思っていない」と言っているのです。
鉄道会社であるJRが、命と安全に対して無責任なことは絶対に許されません。
私たち動労水戸は、「命と安全を守る」という鉄道員の誇りと使命にかけて、今回の運行再開は中止すべきだと訴えています。
5月31日、平中央公園で運行再開を阻止すべく集会とデモ行進を行います。私たちと共に怒りの声を上げましょう。
皆さんの力が必要です!ぜひご参加を!