動労東京と共に!組合差別・雇い止め許さない都労委闘争




1月25日。大雪の後が残る東京もマイナス4℃。

都労委のある都庁38階からは富士山が見えました。

この日は、動労東京八潮支部に対する組合破壊の不当労働行為に対する東京都労働委員会の「調査」の2回目。

八潮支部がある「交通機械サービス」は、JR東日本の3次下請けの会社だ。清掃業務に加えて、ポイントの補油まで請け負っている。

動労東京八潮支部の結成から約1年。清掃労働者の誇と怒りに満ちた団結は、元請けJRを震え上がらせながら昨年10月の24時間ストライキまでのぼりつめた。そして11月の訪韓の際には、民主労総の支持を受けた。

大打撃を受け、この闘いがJR全体に広がることを恐れたJRと交通機械サービスは、団結の中心である佐藤支部長の1月からの嘱託雇用延長を拒否した。

1月22日の大雪の中、動労東京は交通機械サービスとの団体交渉を行い、この日の都労委に望んだ。

怒りに震える労働者側は、代理人、申し立て人、補佐人(支援者)含めて20人を越えて椅子が足りなくなった。

佐藤支部長は、八潮支部を結成するまでは班長であり社員代表として「36協定」を締結してきた職場の中心的労働者だった。

これまで会社は「70才まで働いて欲しい」と65才まで働いた労働者でも希望があれば嘱託社員として雇用してきたにも関わらず、動労東京八潮支部長になった佐藤さんだけに雇い止めを通告してきた。

交通機械サービスは、団体交渉で嘱託採用は過去1名だったと虚偽の回答を行った。しかし、都労委での厳しい追求の中で、その回答を撤回してきた。

追い詰めらた会社側の向井弁護士(JR東日本および東芝の弁護士)は「退職すると言ったのは佐藤本人だ」と言いはなった。

それに対し動労東京吉野委員長が「12月27日に佐藤支部長は文書で嘱託希望を出している。向井弁護士の答弁書は30日付けであり、虚偽を主張している。謝罪を要求する!」と鋭く追求した。都労委の場は、怒りが炸裂し怒号が飛び交った。

さらに雇い止めされた佐藤支部長の穴埋めには、JR東日本のエルダー社員が当てられるというのだ。

それはエルダー社員が優遇されるということではない。あまりにも苛酷でいい加減な職場であり、労働者が定着しない。エルダー社員は、会社の手先として下請け労働者の団結を破壊するために動員された上で、自らも切り捨てられる立場なのだ。

ここに外注化とエルダー社員制度の本質が現れている。正規も非正規も深く団結しなければ、切り捨てられるということだ。

さらに二次下請けに仕業検査などが外注化され、三次下請けの清掃会社にポイント補油が委託されているため列車見張り員や線路閉鎖などの資格が必要とされるが、教育すらやったことはないのだ。

鉄道の仕事を寸断し、バラバラに外注化・分社化して行くことが安全と生命の軽視をもたらすことが八潮支部の闘いの中からもハッキリと浮かび上がっている。

非正規雇用労働者はぎりぎりの生活を強制されている。労働組合としての団結をつくり、固めて行くことは尋常なことではない。しかし、どのようなことがあっても労働者階級はひとつだ。

そして何があろうとも労働組合を労働者の基礎的団結形態として発展させて行くのだ。

「動労東京組合員は例え仕事が変わっても、名簿登録者をもって組合員とする。次回都労委に突き進もう!」というまとめが輝いていた。

動労東京の闘いと一体で、3・11福島、3・17ダイ改闘争、3・25改憲阻止集会に進撃する決意を新たにした。

(報告・辻川副委員長)


青年組合員に対する昇進差別を許すな!新たな裁判を提訴【前半】





1月19日、動労水戸は照沼靖功組合員に対するJR東日本の昇進差別を争う新たな裁判を提訴しました。

以下、訴状での照沼組合員の訴えを抜粋して紹介します(小見出しは編者加筆。2回に分けて掲載します)。


①鉄道員になる夢叶える

私は2005年(高校3年)の夏、小さい頃からの夢であった「鉄道の仕事に就く」のを実現するため、JR東日本を受験することを決意しました。

進路指導や学年主任、担任などあらゆる先生方から「JRは試験の合否を判断できない。いくら内申書の中身が良くても、合否が見えないから、他の企業を受けないか?」と言われました。

(中略)夢を叶えたいという想いから、そのままJR東日本を受験しました。無事合格し、在学中の先生方のご指導のお陰で、2006年4月1日の入社式を迎えることができました。
 
2006年度採用社員は全社で1200名ほど、水戸支社採用は55名、うち車両センター配属は6名でした。

入社式終了と同時に新入社員研修が始まりました。新入社員研修の際に担当講師が「入社したら、学歴は関係ない。みんなスタートラインは一緒だ」と言ったことを入社して10年以上経った今でも鮮明に覚えています。

自分よりも学歴の高い人間には敵わないと思っていた私にとって、多少なりとも希望を持たせてくれた言葉でした。


②東労組・国労…労働組合ってなんだ?


新入社員研修終了後、勝田車両センターに配属になり、初日の勤務終了後、東労組の勝田車両センター分会の執行部数名に組合勧誘されました。

正直、車両センターの同期6名共、労働組合への知識などなく戸惑いがありましたが、同期の人間が担当講師に連絡し事情を話したところ、「東労組なら間違いないから大丈夫だ」と言われたことを受け、同期6名で東労組に加入しました。

入社して1ヶ月、同期との人間関係にも慣れ、新たな職場に馴染めるかどうか、戸惑いがある私にとって、担当講師の言葉は何よりも信頼できるものでした。

それから郡山総合車両センターへ異動するまでの1ヶ月間ほどは、実習期間のような扱いです。機動A班に所属はするものの、工具の整理や詰所の清掃などを通して、検修作業に必要なことを教わりました。

同年6月には郡山総合車両センターに異動し、10月末までの5ヶ月間が机上教育や技術実習、11月から翌年4月末までの6ヶ月間が実際の現場を体験する現場実習、計11ヶ月間が新入社員基礎技術教育の中身です。

仕事を覚えるというのもとても重要なことかもしれませんが、それ以上にチームワークや人とのつながりといった、検修作業の現場で重要なことを学ばせることが主な目的だったように思っています。

その中で一番印象的だったことは、とある現場実習の日、私に仕事を教えて下さっていた方は、仕事の組み立て、担当者の割り振り、知識・技術力共に優れた方でした。ただその方は、主任でもなければ、車両技術係でもなかったのです。

本人には聞けませんでしたが、何故なのか他の班の方に聞いたことがあります。その時の回答は「あいつは国労だからしょうがない」というものでした。

この時に、自分の所属する東労組の他にも労働組合が存在することを知りました。

新入社員研修の時に言われたことを純粋に信じて、研修や実習をしてきた私にとって、いくら仕事ができようが、所属する労働組合によって試験の合否に関係してくるという事実はとても衝撃でした。

それから、労働組合について少しずつ興味を持つようになったことを覚えています。

郡山での実習期間中は、21名いた同期(仙台支社4名、盛岡支社3名、高崎支社3名、新潟支社5名、水戸支社6名、高卒は全体で7名)に負けたくないという想いから、積極的に現場の方に質問したり、当時あった図書室で検修作業に関わる本を探して勉強するなどしていました。

入社し、高卒は1等級、高卒以外は2等級の発令となるため、1年目に高卒の人間は2等級試験を受けることになります。

2等級試験は、面接だけの試験のため「受からせる試験」と言われる試験でもあり、郡山にいた7名は無事合格しました。


③勝田車両センターの現場へ

2007年5月、勝田車両センターへ異動となり、検修作業の基本とも言える「交番検査(90日に1回必ず行う検査のこと)」の見習いのため、交検A班に入りました。

交検班は、A、B、Cの3つに分かれており、6名の同期は2名ずつそれぞれの交検班に、私は3名いる大卒の1名と同じ班に配属されました。

勝田車両センターの特徴は、交直流電車(交流と直流の電源、どちらも対応している車両)を所有するJR東日本最大の車両センターであり、国鉄時代の車両から現代の車両まで様々な車両を所有しているということです。その分、学ぶこと・覚えることも多く、悪戦苦闘しながらも精進していました。

交番検査の見習いが終了した10月、機動A班(営業運転中に発生した不具合などの臨時検査を主に行う業務)に6名全員が配置され、全く異なる業務で戸惑いながらも、同期6名で助け合いながら日々業務にあたっていました。

翌2008年3月までに、1年後輩に仕事を教える立場として6名全員が交検班に再度配置され、まだまだ覚えることも多いながらも、後輩の指導にあたることで共に成長していくという過程を経験することができたと思います。

2009年の5月からは再度機動A班に配置となり、同時期、大卒の同期1名が技術管理室・車輪管理に配置になりました。大卒・高専卒の4名は2007年度に指導職試験を受験し、2009年2月から4名全員が指導職発令になっています。

2009年11月からは、機動A班から技術管理室・車輪管理を任され、期待に沿えるよう努力してきました。

2012年4月には、大卒2名が主任職の発令を受け、もう1名の高卒の人間も指導職の発令となり、同期6名の中で係職は私1名となりました。

2013年4月には残りの大卒・高専卒も主任職の発令になり、2016年度開始時点で、1名が主務職(主任職の1つ上の役職)発令となり、3名が主任職、1名が指導職、私だけが係職でした。


④車輪管理の仕事に誇りを持って

入社してから、同期6名がほぼ同じ道を歩んできて、同期ということもあり、比べられることも多々あることは覚悟していましたし、それによって若いが故にイライラすることもありました。

だからこそ、他の5名には絶対負けたくないという気持ちから、常に効率の良い方法を考え、少しでも向上するように意識しながら仕事し、同期の中でも劣る部分は無い、むしろ勝る部分もあると自分なりには思っています。

車輪管理を任されてから7年近い期間、担当者が自分ひとりという環境で日々業務をこなし、十分な業務知識を身に着けてきたと思っています。最近では自分の担当外の業務についても人手が足りない場合にはフォローに入るなど、積極的に業務にあたっています。

だからこそ、同期の中で自分だけが試験に合格しないことに苛立ちを覚えること、更には、技術管理室は主任・主務がとても多い班であり、それら上位職の人間と肩を並べて仕事をする上で、「何故、自分だけが?」と思うこと、後輩が続々試験に合格していくことでモチベーションを保つことが大変であることも事実です。

しかし、勝田車両センター所属する700両近い車両の車輪状態全てを把握できているのは私だけであるという、鉄道の足とも言える車輪管理という業務を担う労働者として誇り高く仕事をすることを常に心掛けていました。

(後半に続く)

弾圧・解雇に抗して闘う仲間と共に!【全学連国賠訴訟・都庁レストラン解雇撤回都労委】



1月16日、全学連の学生への公安警察の暴力行為に対する国家賠償請求裁判(東京地裁)の傍聴闘争に参加しました。

国家は戦争を始めるとき、在日外国人・学生運動を弾圧し労働組合を弾圧します。反戦を貫く学生に公安警察が暴力をふるって弾圧する。これを絶対に許さない闘いは労働者階級の責任であり任務です。

公安警察は学生に対し暴力をふるっている映像を保管していることを認めながら、証拠としての提出を許否。

そして裁判所は、暴力をふるった公安警察とその弁護団を守り、全学連に警備を向けるという、全く異様な裁判でした。しかも警備の前面には外注警備会社の高齢雇用者や外国人が立たされていました。

学生への弾圧は、労働者階級への弾圧そのものです。それを実感しました。学生の怒りのこもった意見陳述が法廷を圧倒して、大変力強く頼もしく感じました。

労働者と全人民が傍聴し共に闘うべきだと強く感じました。



1月17日(水)は、東京都庁にある議事堂レストランで「帰還と被曝の強制に反対する福島署名」を集めたことを口実に解雇された柿沼さんの労働委員会(都労委)闘争と街宣に参加しました。

レストラン業務を受注する「はなまる」資本は、契約期間修了で解雇ではないとしながら「非違行為」があったとか「労基法上の労働組合ではない」などとデタラメな主張を展開。半年雇用したのに、雇用保険もかけていないことも発覚しました。この日は一転「雇用保険の需給資格がある」と主張。解雇から10カ月も経ってからこの言い分です。

労働組合として争わないと企業のそれこそ「非違行為」がまかり通るということの実証でした。

また小池都政は「はなまるには施設の使用許可を与えているだけで責任はない」と逃げながら、3年間の保管義務のある契約書を「2年半で破棄してしまったから手元に無い」と驚くべき回答をしてきました。

議員優先や施設管理を指示しながら、そこで働く労働者の問題については無関係とする都政のやりかたは、巷のブラック企業と何ら変わりません。

民営化・外注化で資本増殖の自由を追求する安倍政権・小池都政との激突点がここにあります。

都労委修了後の街宣では、別の場所で職業訓練校の非正規雇用職員の解雇問題が闘われていました。

JRはもちろん3月末に向けて有期雇用労働者450万人の解雇問題が爆発していることも実感。全ての怒りをひとつにして行かなければなりません。

動労千葉・水戸・総連合の責務は大きいです。

(報告・辻川副委員長)

【ダウンロード】常磐線全線開通反対署名

ダウンロード

JRに対する常磐線全線開通反対の署名運動を開始いたします。

近日中に呼び掛け文を掲載します。

多くの皆様のお取組みをよろしくお願いいたします。

第36回定期大会



1月14日、水戸市内にて第36回定期大会を開催しました。



 

大会後、新年旗開きで団結を打ち固めました。



2018年も動労水戸は団結して闘い抜く決意です!

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プロフィール

HN:
動労水戸
性別:
非公開
職業:
鉄道労働者
自己紹介:
【国鉄水戸動力車労働組合】
1986年結成。JR東日本・JR貨物とその関連会社の労働者で組織する労働組合です。

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