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動労水戸情報第632号


東海第二原発再稼働と常磐線車掌一人乗務に反対!

非常時の人命軽視を許すな

JR東日本は、労働組合の全面解体を強めると共にかつてない大合理化を進めています。私たちが注目しなければならないのは、2020年東京オリンピックに向けた2019年度常磐線全面開通に向けて水戸支社が焦点になっていることです。
私たちは、原発の技術者や医師と学習会を重ね、福島第一原発事故の現場と深刻な被曝問題について明らかにし、全面開通に反対して闘って来ました。こうした中で売電収入がゼロになり破産した会社である日本原電を救うため、40年の運転期限を過ぎる東海第二原発をさらに20年伸ばそうとしています。その延長期限が11月28日なのです。東海原発の周囲30キロには96万人が住んでいます。避難が不可能な場所で、東京電力の支援がなければ倒産する日本原電が、老朽化した原発を再稼働させるというのです。
会社は福島第一原発事故について「政府が安全だから安全だ」として乗務員・乗客の避難と安全を軽視しています。2011年3月11日の教訓を無かったことにしています。東海第二原発も電源喪失になりかけたのです。こうした事実に目を背け、周辺各駅の外注化・無人化を推し進め、保線・通信などの要員削減にひた走っているのです。常磐線特急の一人乗務化は、私たちの仕事を奪うだけでなく乗客の安全と生命を危機に落とし入れます。私たちは、10月20日の特急車掌一人乗務化と11月東海第二原発再稼働決定に絶対反対です。

台風で露呈する外注化の危険

今年は台風や集中豪雨が猛威をふるっています。
8月8日から9日にかけての台風13号では、幸いに被害が少なかったにも関わらず、風速計のシステム故障で列車が遅延しました。5年で交換しなければならない風速計が5年を越えて使用されて緊急交換が行われています。信号通信の外注化によって安全の根幹が脅かされています。
さらに8月17日、関東地方が強風にみまわれ、水郡線では複数ヶ所で倒木が発生しました。JR水戸支社は、7月1日付けで大子保線科を水戸保線技術センターに統合し20名いた社員を8入に減らしました。その内5名は年配者で守備範囲は、常陸太田~上菅谷~安積永盛間227キロに及びます。水郡線のワンマン運転の拡大も含め、乗客の安全と地域交通の確保のための水郡線維持という両方の視点が必要ではないでしょうか。
また、外注化された駅には、AED(心停止に対応する医療機器)がありません。命を守る労働組合が今こそ必要です。

勝田車両センター入換作業で重大事故発生!

8月17日勝田車両センターにおいて入換事故が発生し、密連が大破しました。構内運転士、誘導共にMTSの指揮下で起きた信じられない事故です。鉄道の仕事を軽視し、丸投げを進めるJR東日本に責任があります。

※このように安全無視の外注化による連続重大事故が起きているなかで、JR東日本と水戸支社は、8月9日JR東労組所属の教導運転士に対する諭旨解雇に続き、JR東労組水戸地本元業務部長で勝田運輸区の運転士に対して勝田車両センターへの配置転換を命じた。
勝田運輸区は、特急車掌一人乗務で28人も削減される職場だ。もし、会社にとって労働組合が恐れるに足らないならば、この様に異常なことは行われない。今必要なことは、本当に現場労働者・青年自身が支え会い生き抜くための労働組合だ。黙っていてはいけない。
私たちと一緒に闘おう!

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動労水戸、ドイツ訪問中!

動労水戸の木村郁夫書記長、池田学執行委員、西納岳史書記は8月20日から28日にかけてドイツ機関車労働組合ベルリン都市鉄道支部長の招きでドイツを訪問しています。

   ドイツとの時差は、日本が7時間進んでいます。通訳含め6人の訪独団は、21日早速GDL(ドイツ機関車労働組合)、EVG(機関車労働組合と別の労働組合)、フランスの教育労働者との交流会を行いました。日本も、ドイツも、フランスも労働者は同じ課題を闘っていることが確認され、木村書記長の報告が共感を呼び「今後も交流を継続する」ことが確認されたと池田執行委員から現地報告が届きました。

    一行は、ドイツで使用済み核燃料最終処分場搬入を阻止し続けているゴアレーベン組と、ドイツレイバーネットのヘルムート氏を訪ねるドルトムント組に別れてそれぞれ交流しています。

    JR東日本では、JR東労組の解体と共に極限的合理化・労働強化が進められています。職場では、青年たちがこれからどうするのかみんな悩んでいます。

    かつて国鉄分割民営化の時に、20代で仕事を奪われ、職場から排除された木村書記長は「決してあきらめないこと。自分が打倒されないことが大事なんだ。」と語っています。それは、世界の労働者の共通の言葉なのではないでしょうか?




【勝田運輸区】不当解雇許さないぞ!




勝田教導運転士に諭旨解雇

8月9日、会社は、今年5月末、運転士見習の教導中、暴力行為を行ったとして、教導運転士を諭旨解雇処分とした。

新人運転士を一人前の運転士にするために厳しくあたるのは、運転士の仕事がそれだけ責任ある仕事であることを教えるためであり、そうやってみんな受け継がれてきたことだ。マンツーマンで昼夜を共にして真剣に教えてきたことが「暴力行為」とされ、あげくに解雇(クビ)だなんてありえない。

職場では、納得できない、ひどすぎる、会社はどこ見ているのか!と怒りの声が渦巻いている。今こそ、職場の仲間の力を一つにしてこの不当解雇を撤回させよう。本当の労働組合が今こそ必要だ。

動労水戸情報631号

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特急1人乗務・水郡線ワンマン反対

これでは乗客の安全は守れない

去る7月20日、水戸支社は特急車掌の1人乗務と水郡線ワンマン運転拡大による車掌行路の変更を10月20日より実施する予定であることを各労組に提案した。

それによると、常磐線の特急はすべて車掌1人乗務を基本とする。ただし、下りのひたち3号とときわ号10本、上りのときわ号1本のみ上野~土浦間を2人乗務とする。

また、水郡線の大子~郡山では、休日は全列車ワンマンとする(平日は郡山に向かう朝の下り2本と上り1本、夕方の上下1往復のみがツーマン)、さらに、日中の水戸~常陸太田1往復と常陸大宮~水戸上り1本を新たにワンマンとするという内容だ。

これに伴う各運輸区車掌の要員の増減は、土浦は+2、勝田△28、いわき△2、水郡線△3(計△31)の大要員削減攻撃である。
 
昨年7月、水戸支社は昨年10月のダイヤ改正から特急車掌1人乗務を唐突に打ち出し、職場を大混乱させたすえに従来の2人乗務に戻した。改めて今年4月以降「調査」したうえで出してきた施策がこれだ。しかし、提案時には、その「調査」結果も判断の根拠も何も示されなかった。

そもそも、会社は、特急車掌1人乗務とした主な理由について、特急の着席システムが定着したこと、それにより車掌業務のあり方が変化してきたことをあげていたが、昨年来、職場からあげられていた疑問や不安に対する回答はどうしたのか?
 
特急車掌が1人乗務になってしまったら、10両編成の検札・車内巡回は十分にできるのか、後方の列車防護はできるのか、乗客の避難誘導は安全にできるのか、車内秩序は維持できるのか、指令との通話、急病人や身体の不自由なお客様の対応、遺失物・現金不所持の対応など、いったいどうするつもりなのか。着席システムが仮に定着したとしても、日常的な乗客への案内や異常時の対応が必要なことは何一つ変わらない。

言うまでもないが車掌業務の最大の役割は乗客を安全に運ぶことである。車内の業務を不可欠とする特急車掌は、1人乗務では異常時の対応を迅速に行うことができない。その一点だけで認めることはできない。
 
水郡線のワンマン拡大もしかりだ。乗客が減っているから、列車本数も減らす、減車する、あげくは車掌もなくしてワンマン運転とする。水郡線で社員が配置されている駅は、すでに常陸大子と上菅谷だけだ。何事かあったら応援にむかう体制はないに等しい。「異常時だからしかたない」ではすまされない。

今年7月の西日本豪雨では死ななくてもいい命が数多く失われた。公共交通である鉄道は乗客を安全に運ぶ義務がある。経営的に体力があるJR東日本のような会社こそ、地方といえどもしっかりと人員配置し安心して利用できる鉄道をめざすべきであり、ワンマン運転拡大は行うべきではない。

いったい、会社は安全を脅かしてまでどこに向かおうとしているのか。将来に不安しかないという声は少なくない。
職場の団結した力こそが会社を動かす

こうした問題意識はみんな持っている。会社のやることは理不尽極まりない。問題は、そう思っても会社のやることを止められないと思っていることではないか。

ところで、昨年の特急1人乗務の提案が、なぜ中止に追い込めたか考えよう。東労組の取り組みとはいえ、多くの車掌が実態調査に参加し抗議の意思を会社に突きつけたからだ。その内容がどうかよりも、青年労働者の結束に脅威を感じたからではないのか。

実際、昨年の4月1日、勝田運輸区の運転士2名が常磐線浪江延伸に反対してストライキに入ったが、勝田の仲間はこのストの代替運転を全員が拒否した。あわてた会社は、代替えを拒否した運転士を事情聴取したり、10月富岡延伸では本社の社長がわざわざ勝田運輸区に立ち寄り訓示したり、大わらわになったことを思い出そう。会社の際限のない合理化と安全無視を止める力は、実は職場の私たち自身にある。

会社は、今年2月以降、東労組のストライキ通告を口実に東労組との労使共同宣言を破棄し、東労組との結託体制をやめることに舵を切った。組合から脱退することを奨励し「労働組合のない会社」をめざしている。乗務員の休憩室や運転室までも監視カメラを設置するのは、四六時中無言の圧力を加え、仲間を分断し、会社への抵抗をあきらめさせるためだ。

ところで、会社も社会も私たち労働者が動かしている。だから本当に力があるのは、職場の労働者なのだ。問題は、その労働者が一つになれるかどうかにある。そして、職場の労働者が一つになって仲間を守り、自分も守られることに労働組合の最大の役割がある。

特急車掌1人乗務反対、水郡線ワンマン運転反対の声をあげよう。動労水戸と共に自分たち自身の労働組合を作ろう。


【今後の取り組み】

9月1日(土)
東海第2原発再稼働STOP茨城県大集会
水戸・駿優教育会館 13時30分開会 終了後市内デモ行進

9月17日(月・祝)
さようなら原発全国集会
東京・代々木公園 11時30分開会

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プロフィール

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動労水戸
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非公開
職業:
鉄道労働者
自己紹介:
【国鉄水戸動力車労働組合】
1986年結成。JR東日本・JR貨物とその関連会社の労働者で組織する労働組合です。

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