東海第二原発再稼働と常磐線車掌一人乗務に反対!
非常時の人命軽視を許すな
JR東日本は、労働組合の全面解体を強めると共にかつてない大合理化を進めています。私たちが注目しなければならないのは、2020年東京オリンピックに向けた2019年度常磐線全面開通に向けて水戸支社が焦点になっていることです。
私たちは、原発の技術者や医師と学習会を重ね、福島第一原発事故の現場と深刻な被曝問題について明らかにし、全面開通に反対して闘って来ました。こうした中で売電収入がゼロになり破産した会社である日本原電を救うため、40年の運転期限を過ぎる東海第二原発をさらに20年伸ばそうとしています。その延長期限が11月28日なのです。東海原発の周囲30キロには96万人が住んでいます。避難が不可能な場所で、東京電力の支援がなければ倒産する日本原電が、老朽化した原発を再稼働させるというのです。
会社は福島第一原発事故について「政府が安全だから安全だ」として乗務員・乗客の避難と安全を軽視しています。2011年3月11日の教訓を無かったことにしています。東海第二原発も電源喪失になりかけたのです。こうした事実に目を背け、周辺各駅の外注化・無人化を推し進め、保線・通信などの要員削減にひた走っているのです。常磐線特急の一人乗務化は、私たちの仕事を奪うだけでなく乗客の安全と生命を危機に落とし入れます。私たちは、10月20日の特急車掌一人乗務化と11月東海第二原発再稼働決定に絶対反対です。
台風で露呈する外注化の危険
今年は台風や集中豪雨が猛威をふるっています。
8月8日から9日にかけての台風13号では、幸いに被害が少なかったにも関わらず、風速計のシステム故障で列車が遅延しました。5年で交換しなければならない風速計が5年を越えて使用されて緊急交換が行われています。信号通信の外注化によって安全の根幹が脅かされています。
さらに8月17日、関東地方が強風にみまわれ、水郡線では複数ヶ所で倒木が発生しました。JR水戸支社は、7月1日付けで大子保線科を水戸保線技術センターに統合し20名いた社員を8入に減らしました。その内5名は年配者で守備範囲は、常陸太田~上菅谷~安積永盛間227キロに及びます。水郡線のワンマン運転の拡大も含め、乗客の安全と地域交通の確保のための水郡線維持という両方の視点が必要ではないでしょうか。
また、外注化された駅には、AED(心停止に対応する医療機器)がありません。命を守る労働組合が今こそ必要です。
勝田車両センター入換作業で重大事故発生!
8月17日勝田車両センターにおいて入換事故が発生し、密連が大破しました。構内運転士、誘導共にMTSの指揮下で起きた信じられない事故です。鉄道の仕事を軽視し、丸投げを進めるJR東日本に責任があります。
※このように安全無視の外注化による連続重大事故が起きているなかで、JR東日本と水戸支社は、8月9日JR東労組所属の教導運転士に対する諭旨解雇に続き、JR東労組水戸地本元業務部長で勝田運輸区の運転士に対して勝田車両センターへの配置転換を命じた。
勝田運輸区は、特急車掌一人乗務で28人も削減される職場だ。もし、会社にとって労働組合が恐れるに足らないならば、この様に異常なことは行われない。今必要なことは、本当に現場労働者・青年自身が支え会い生き抜くための労働組合だ。黙っていてはいけない。
私たちと一緒に闘おう!