労働組合運動の再生に向けて

 ここ数年JR東日本では、すべての労働組合を解体しようとする攻撃が強まっています。会社発足以来「一企業一組合」として協調してきた東労組さえ切り捨て、組合未加入者の「社友会」を育成しています。



 動労水戸はこうした攻撃の中で、職場の労働者の団結を取り戻そうと、職場から力を合わせて会社に立ち向かっていくことを目指しています。そのために組合員が主人公になる組合運動を進めてきました。
 この取り組みは、動労総連合の運動の方向性とは違うものとなり、動労水戸は昨年の定期大会で動労総連合から離脱しました。



 動労水戸の組合員は、国鉄分割民営化によって労働組合が攻撃され、労働者が分断されていくことに対して、「仲間と共に生きる」ことを貫いて自分たちの組合を結成しました。それは「自分たちの進む道は自分たちで決める」という思いです。
この思いを貫くために、苦渋の判断をしました。



 いま社会全体で「柔軟な働き方」を旗印に、労働者はひたすら激しい競争に駆り立てられています。動労水戸は、こうした社会の現状を変えていけるのは、労働の現場で苦闘する労働者自身であると考えています。そのために、これまで職場にあった労働組合の対立的状況を変え、互いに尊重し合うことで一緒にやれることを進めて、職場の労働者の団結を取り戻そうとしていいます。



 戦争や改憲の動きが激しくなる中で、労働者が生きていくためには「共に生きる」という思いで団結することが必要ではないでしょうか。
 私たち動労水戸は、労働者は必ず団結できると確信しています。そのために私たちにできることを進めていきたいと考えています。



軍事空港のための農地強奪弾劾❗️❗️

 2月15日から16日にかけて、成田空港建設に反対している反対同盟農民・市東孝雄さんが耕作を続けている農地に対して、成田空港会社は機動隊を使った農地取り上げの強制執行を強行しました。断じて許せない暴挙です。


 市東さんの耕作している農地は、祖父の代から百年も作物を作ってきた農地です。農民にとって農地は職場であり、これを奪って生活を破壊することなど、絶対に許せません。
 動労水戸は結成以来、反対同盟を支援してきました。それは成田空港が戦争のための空港だからです。


 成田空港は、ベトナム戦争時に羽田空港が米軍で満杯になったために、代替えとして作られてきました。
 反対同盟の皆さんは、人を殺すための空港建設に対して、60年にわたって反対を続けてきたのです。



 ウクライナ戦争や米中対立が激化する中で、岸田政権は戦争と改憲に大きく踏み出しています。今回の強制執行は、戦争に反対する者は叩き潰すものとしてかけられているのではないでしょうか。

 今回の暴挙に対しても市東さんは、毅然として立ち向かっています。そして「農地を守ることが私の命だ」として、闘いを続けています。戦争に反対するみんなの力で反対同盟を支え、軍事空港建設を止めていきましょう❗️






みんなの団結で鉄道の仕事を守ろう

 JR東日本では、これまでの業務の系統を越えて社員に何でも従事させる、「業務の融合化」が進められています。3月18日のダイヤ改正の提案では、乗務員の基本行路に「駅業務等」の時間が組み込まれました。



 これは「融合化」によって鉄道業務の専属性を解体して、系統別の業務を兼務することによって、さらなる要員削減を進めるものではないでしょうか。実際国鉄分割民営化においては、「多能化」という施策によって、多くの余剰人員が生み出されました。そしてこれによって労働組合役員などが職場から排除されました。同様の施策が進められているのだと思います。

 一方では「◯◯プロジェクト」などによる、労働者間の競争も煽られています。その根幹には「勤務評価」への不安の強制があります。労働者の団結を解体することで生産性向上を推し進めるものだと言えます。「ワンマン運転」も職場のプロジェクトから始まり、多くの車掌の合理化を実行してしまいました。



 労働組合は、こうした要員合理化や労働者の団結破壊に対して闘ってきました。それは職場で共に働く労働者は仲間であるからです。仲間が窮地に追い込まれる施策を許すことは、明日は我が身だからです。だから労働組合に結集して、「共に生きる」ことを目指します。動労水戸はそのために、職場に労働組合を蘇らせたいと考えています。
 それぞれの仕事の大切さを改めて捉え返し、みんなの団結で鉄道の仕事を守っていきましょう。


JR東日本の不当労働行為粉砕へ!

 動労水戸の組合差別裁判が、12月16日の公判で最終意見陳述を行い、いよいよ結審となります。被告であるJR東日本はまともに反論の証拠を出しませんでした。そのため11年におよぶ裁判となりました。



 動労水戸ゆえに運転士にさせないという運転士不登用事件で、最高裁まで争って、会社の不当労働行為が認定されたにもかかわらず、なんと、この裁判においても会社側証人は「不当労働行為をやった認識はない」と違法行為を居直り続けています。
 このJR東日本の姿勢を、絶対に正さなければなりません。



 私たちはこの裁判で、組合員の不利益を取り戻すことを通じて、職場に労働者の団結を取り戻すことを目指してきました。

 国鉄分割民営化以来の組合敵視政策は、今日のJR東日本の「変革2027」のもとで、すべての労働組合への解体攻撃が強められています。「ジョブローテーション」「ワンマン運転拡大」「組織再編」のもとで、組合役員などへの強制配転が強行されています。これを恐怖支配の道具として、すべての社員に競争と分断を押し付けています。

 私たちはこうした現状を何とかしたいと思っています。安心して働き、安全な列車を走らせることのできる団結を取り戻したいと考えています。JR東日本の不当労働行為を絶対に粉砕したいと思っています。そのために全力で闘いますので、共に働く職場の皆さんの応援をお願いいたします。

労働者のための労働組合へ!

 動労水戸は10月29日に、第41回定期大会を開催しました。私たちはこの大会で、組合員が主体となって、職場に労働者のための労働組合を取り戻していく、2023年度運動方針を確立しました。



 今日のJR体制をめぐっては、JR東日本を中軸にして、さらなる分割民営化攻撃がおしすすめられています。ワンマン運転の拡大によって車掌が余剰員とされ、柔軟な働き方と称して駅の仕事などが兼務させられています。さらには「統括センター」などと言って、一つの職場を広範囲にして職場のあり方を根本から作り替えられています。

 そして国と一体となって赤字ローカル線の見直しを打ち出しています。これは国鉄分割民営化で廃止できなかった線区を、企業として儲からないから廃止しようとするものです。国民の共有財産あった国鉄を、国鉄分割民営化によって企業のものとして奪い取り、企業の利益を確保するために維持することが困難として、切り捨てようというものです。

 こうしたやり方に対して、職場の労働者は怒りと不安を抱いています。しかし、会社が全面的な労働組合解体を進めるなかで、事態はなんの抵抗もなく進められようとしています。国鉄分割民営化は、労働組合を解体することによって進められてきました。職場の労働者が団結できる労働組合があれば、こうした攻撃は止めることが出来たはずです。

 労働組合は1人1人の労働者のために、みんなの力を合わせることが原点です。この原点を今こそ取り戻したい、そういう思いで私たちはすべての職場の労働者の団結を作っていきたいと考えています。その力が仲間の仕事を守り、私たちが生きる社会を守ると確信して、新たなスタートを開始していきます。


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プロフィール

HN:
動労水戸
性別:
非公開
職業:
鉄道労働者
自己紹介:
【国鉄水戸動力車労働組合】
1986年結成。JR東日本・JR貨物とその関連会社の労働者で組織する労働組合です。

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