高線量地帯に向かって列車を走らせるな!

動労水戸はJR東日本水戸支社に申し入れを出すとともに、現在地域住民の皆さんに呼びかけて、9月水戸集会とデモを準備しています。集会実行委員会をつくり、何回かの話し合いを積み重ね、集会の内容がハッキリし始めました。本当に帰還困難区域に列車を走らせていいのか?常磐線の全線開通は安全なのか?広く社会に問いかけ、乗務員、車掌、車両の清掃、検査、修繕を担わされる労働者の声をあげ、事実を明らかにしていきましょう。

常磐線全線開通への申入れと水郡線倒木事故

常磐線全線開通に関して、動労水戸は水戸支社に対して以下のような申し入れを出しました。




会社は、来年2020年3月の開通をめざすとしていますが、安全というならその根拠を示せという内容です。

当該の区間を乗務する乗務員はもとより、そこを走ってくる車両をメンテナンスや清掃する車両センターの仲間は大丈夫なのか。どうして大丈夫と言えるのか。

職場全体をまきこんだ議論にしていきましょう。


 (国分勝之撮影。水郡線キハE130)

こうした中で、昨日水郡線でまたも倒木が発生しました。

発生箇所は磐城石井-磐城塙間で、8326Dが衝突しました。

現場で100分ほど停車する事態になりました。

車両は131-4号で、電気連結噐が破損しました。

私は東舘駅で8326Dと交換の列車だったので、郡山に90分遅れで即折り返しで、大子到着まで6時間半乗りっぱなしになりました。

さいわい、このあとの郡山泊まりは変更になり、このまま大子泊まりになりました。

さて、台風シーズンが本格的に到来する中で、水郡線の倒木問題について再三問題提起して来ました。

福島第一原発直近を通る常磐線の全面開通の危険性についてもです。

水郡線でも常磐線でもJRの基本姿勢は全く同じです。口先だけの命と安全。全く本気で考えてはいません。一つひとつ、曖昧にせずに闘いましょう!

暑い中でもほのぼのしたつながりがあります。

みなさんお盆直前です。少しでも、休めると良いですね。

今日は、水郡線でのほっこりした一コマです。


 (国分勝之撮影の水郡線)


一昨日は磐城石川泊まりの仕事でした。

郡山から終着の磐城石川駅に着くと、お客さんは一斉に一番前の降車口へと進んできます。

乗車券の確認をしながら車内を見ていると、動きがないお客さんがいるのがわかります。いつものことですが疲れて寝ているようです。

大体は人の動きに気付いて起きてくるのですが、1人はまったく起きる気配がありませんでした。制服姿の高校生でした。

すると最後の方に歩いてきた女子高校生が、「〇〇ちゃん。着いたよ」と、何度か起こしてくれていました。ようやく起きた高校生は「すみません。ありがとうございます」と、気恥ずかしそうでした。

起こしてくれた女子高校生は「〇〇ちゃん、疲れてんね。がんばれ」と声を掛けて、列車を降りていきました。どうやら地元の先輩と後輩のようです。なんとなくほっこりとした一コマでした。



起こしてもらった高校生は、私にも「すみません」と言って降りていきました。

学校は夏休みといっても、学生さんたちには休みという状況ではないですね。

勉強に部活動と、朝から番まで頑張らなければならないのでしょう。突き詰めれば、これが競争社会なんでしょうか。

そんな中で、声を掛けていく人間の関係がうれしく思えました。人として大切な関係が薄れないようにと願うばかりです。

腐らずに生きる(戦争と貧困の歴史に)

みなさん毎日暑いですね。

昨日は、広島に原爆が投下された日でしたね。

色んな人の命や人生が戦争で奪われ、原子爆弾で奪われました。

たとえ生き延びても、放射能の被害が長く人々を苦しめました。


 
(写真家福島菊次郎さんの「ヒロシマの嘘」)


他方甲子園では、夏の高校野球です。若者たちが、一瞬の夏に燃焼しています。

茨城県からは、霞ヶ浦高校が第一試合に出場します。

応援団は、バス20台を連ねるとのこと。
一昼夜走り続けて応援団を無事に送り届けて、無事に帰還させる。

それを担っているのは、バスの運転手さんたちです。

もちろん、新幹線で応援に行く人もいるでしょう。

その労働者一人一人にはそれぞれの、苦労や悲しみや、喜びの物語があります。

悲しみを抱えながらも、他の人の命を預かり、他の人の物語を支えている。ハンドルを握る時には、その職責に徹する。こうして、人間社会が動いています。


(勝田車両センター。「移動禁止合図旗」)


しかし、政府や会社の施策や方針が勝手に変わったり、理不尽な扱いを受けたりする中で不本意な扱いを受ける場合があります。

運転士をしていたのに、違う職場に配属されることがあります。

動労水戸組合員は、ソバ屋や駅の売店に置かれてさらし者にされました。


現在の青年も、不本意な配置転換、あるいは清掃会社に出向させられたりしています。

しかし、腐らずに真っ直ぐ働き生きている人がいます。

私たちは、そう言う外からは見えない青年たちにこそ世の中を根本から変える人間的力があると確信します。

労働者は、世の中を解釈しているのではなく、腐らずに生きることを通して日々変えています。

労働組合は、こうした労働者一人一人に深く根差し闘う時にすさまじい力を持つ。

労働者青年を信頼し、戦争や貧困、被曝強制に根本から反撃しよう!

水郡線なら良いのか?倒木問題で団体交渉。

動労水戸は8月2日、水郡線の倒木問題での水戸支社交渉を行いました。

これは沿線の立木の伐採を乗務員が再三要求してきたにも関わらず、放置され倒れた木に衝突した問題です。

水戸支社は交渉の冒頭で「このような事態をお詫びする」としました。しかし、結局は「管理はやっている。全部は見れない。自然災害は難しい」と、開き直りに終始したのです。



しかし交渉の中で、乗務員による現場の確認は、「列車に乗っての確認だから大丈夫と思った」などと驚くべきものです。

一体誰の申告なら動くのでしょう?山の手線の電化柱倒壊の時の教訓はどこに行ったのでしょうか?

実際、この交渉の翌日3日には、磐城塙-磐城石井間で倒木との倒木事故があり、さらに4日にも同区間でまたも倒木事故が発生しているのです。


 (昨年の台風で折れた磐城棚倉駅付近の立ち木です。木が割けないようにワイヤーで縛ったままになっています。)

昨年10月の台風による影響がまだ残っているのだと考えられます。

労働組合として乗客と乗務員の命を守るために、さらに厳しく会社としての対応を要求していかなければなりません。

鉄道の仕事は、駅員や乗務員などの利用者に見える仕事ばかりではありません。

列車がまともに走るためには、設備や車両検修の労働者の努力が絶対に必要です。私たちは、こうした職場の労働者も、一緒に乗客の安全を守っているのです。そこをつかんで欲しいと思います。

JR東日本が「変革2027」というさらに激しい合理化を進めているなかで、自分の勤務評価のために安全も仲間も切り捨て、私たちの仕事の意味・生きる意味を捨ててしまうことを、なによりも危惧しています。

JRに限らず、労働者は自分の労働の意味を改めて考えて見る時が来ている様に思います。



仕事も仲間もどうでもよいという「勤務評価」とは一体なんなのでしょう。

JRのみならず、労働者の労働は一人では完結することはありません。みんながつながってこそ社会は動くのです。勤務評価は、そこを根本から破壊しているのです。昇進するなら、仲間と一緒に昇進しよう。

安全を守るのも一緒に守ろう!

私たちはその様に生きて来ました。

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プロフィール

HN:
動労水戸
性別:
非公開
職業:
鉄道労働者
自己紹介:
【国鉄水戸動力車労働組合】
1986年結成。JR東日本・JR貨物とその関連会社の労働者で組織する労働組合です。

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