1/15JR水戸支社は3月ダイヤ改正に伴う労働条件の変更について各労働組合に提案しました。実施予定3月16日の今次改正は、常磐線・水戸線の普通列車の若干の時間の上げ下げ、水郡線の列車の一部廃止などはありますが、利用者からすればさほど大きな改変ではありません。 (国分副委員長からの怒りのアピールです!)今次改正の最大の目玉は、運転士・車掌の勤務を作成するためのルール・乗務員勤務制度が昨年8月に改定され初めてそれが適用になることです。このことで、運転士や車掌の仕事の中身がどう変わっていくのかが注目されていました。育児介護用の短時間行路は何本できる?指導員が乗る短時間行路は? 当直業務をやりながら一部の時間で乗務するってどうやって? 支社勤務の者なんて乗務できるのか… フタを開けてみたら、これがまったくの大ウソでした。 (乗客の安全を守るために、正確な運行を確保するために絶えず神経を集中しなければならない運転士)
制度改正の団体交渉で説明していた内容とはほど遠い、育児介護用の短時間行路が作られたのは土浦の車掌と水戸の車掌のわずか2行路のみ。ほかにも育児介護用の6時間程度の行路はいくつかできましたが、本来の趣旨の短時間行路はたったの2本だけでした。指導員や当直業務をやる主務用の行路はゼロ、支社勤務の者の行路もゼロです。制度改正の大きなコンセプトは「多様な働き方の導入、働きやすさと効率性を追求する」でしたが、では効率性(乗務員の効率的な運用=労働強化のことだ)はどうでしょう?各運輸区の要員は 車掌 運転士土浦 ▲3 ▲7水戸 +2 ▲3勝田 ±0 ▲6いわき ▲1 ▲3車セ ▲1(交検)(大子・原町は変更なし)車掌▲2 運転士▲19 検修▲1、計22名減の大要員削減です。会社は制度改正するにあたり、育児介護などの働きやすさと引き替えに「お互い様の精神」で効率性にも協力して下さいと言ってきましたが、やはりそれは大ウソでした。効率化だけを追求する中身であることは明らかです。 労働強化の目安となる労働時間Aを比較します(運転士)土浦 6:15 → 7:03水戸 6:15 → 6:36勝田 6:17 → 6:46いわき6:36 → 7:06原町 6:43 → 変更なし大子 7:03 → 6:54大きく増加しているのは一目瞭然です。「極限的な労働強化」「殺人的な乗務」と組合ではよく使いますが、まさしくそうしたイメージが今次改正の中身です。特にこの間の会社の酷いところは、社員をだまして合理化を貫徹しようとするやり方にあります。
外注化もエルダーの職場の確保が理由としていたのにウソでした。
車掌1人乗務は調査して1人で回れると言い張ったのにウソ。
今回も育児介護や多様な働き方がさもポイントかのように宣伝しましたが、実は乗務行路をてんこ盛りにして人員削減するだけのものです。
だましでしかやれない会社のやり方、労働者や利用客にきれいごとを言って、その時だけの数字を上げればいいというやり方を重ねて行く先に一体何があるというのでしょうか。
絶対認められません。みんなで知恵と力をを出し合い、一緒に行動し、安全で安心して働ける職場を作る時が来ていると思います。