「ずさんな衛生管理」最大の原因は過酷な労働!

みなさんお疲れ様です。

今日の表題。何のことだか分かりますか?乳製品では圧倒的シェアを誇っていた「雪印」が2000年に「歴史的な食中毒事件」を引き起こし解体されたのですが、その時の最大の失敗の原因は「過酷な労働」にあったという教訓でした。


実際の失敗や事故は、ひとつの要因で起こる訳ではありません。いくつかの要因が複雑に絡みます。

ですから、危険を察知する人の目やチームワークが失敗や事故の芽を摘んで行くのです。不断の努力によって安全は守られます。「機械は故障する。人間はミスをする。」からです。

ところが雪印は、見せ掛けの利益(数字)にこだわり、コスト削減にばかり目が行き、従業員は毎日残業で深夜帰宅、疲労が取れないまま早朝出勤。管理者は保身に徹したのです。その結果、衛生管理がどんどんずさんになりました。そして最大の食中毒事件を起こしたのです。


  (勝田車両センター構内にも交流20000ボルトの高圧が流れています。車両の電気関係の修繕ではパンタグラフを下げ、バッテリーを落としてから作業します。屋根上の修繕は、断路器で20000ボルトを切って作業します。一歩間違えば、命に関わる仕事をしながら、電車の安全が守られているのです。)

さて、みなさん一番の安全対策は何だと思いますか?最も大切なのは、十分な休養。余裕のある作業。つまり労働条件にあります。

そして徹底した安全第一の社員教育ではありませんか?上層の自己保身は、危機に対する対応の遅れしかもたらしません。それが2000年の雪印の教訓でした。

では2011年の大震災と原発事故ではどうでしたか?今JRが、現場を無視してしゃにむに進めていることはどうでしょう?

私たちは反対したんだ!ということを大事故が起きた時の言い訳にすることは、できないのです。私たちは、100パーセントの安全を保証することで、乗客に安心して乗って頂いているのです。

私たち労働者と労働組合が言い訳をしたら、終わってしまうくらい責任が重いのではないでしょうか?

昨日寄せられた青年の声です。

「仕事によっても違いますが、人の命を預かる仕事に妥協してはいけないと思います。そういう人が居なくなったら終わりです。

鉄道のフェイルセーフの原則は今や『止まること』から『儲けること』にシフトチェンジしてるのかもしれませんね
フェイルセーフでも何でも無いやんけ!!!」

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プロフィール

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動労水戸
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非公開
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鉄道労働者
自己紹介:
【国鉄水戸動力車労働組合】
1986年結成。JR東日本・JR貨物とその関連会社の労働者で組織する労働組合です。

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