「みんなの力で原発をなくしたい!」

動労水戸は3月11日に、郡山市で開催された「原発事故は終わってない 3・11ふくしま集会」に参加してきました。


集会はオープニング音楽で始まり、発言者からは事故によって被曝させられた怒りや、故郷を奪われた怒りなどが語られました。とりわけ元原発設計技術者の講演で話された原発設計のデタラメさは、なんとしても原発をなくしたい思いを強くしました。
集会参加者はエンディングのサックス演奏で気持ちを一つにして、デモ行進を行いました。


福島第一原発では、昨年ようやく溶融核燃料(デブリ)が、0.7グラム取り出されたところです。しかし残っている880トンもの溶融核燃料は、いまだに凄い熱を出し続けています。それ水で、ひたすら冷やし続けています。廃炉計画もたびたび延期されています。これで本当に溶融核燃料を取り出して廃炉にできるのでしょうか。

原発は「クリーンで安価なエネルギー」と宣伝されています。二酸化炭素の排出だけ見れば、火力発電より排出は少ないでしょう。しかし、大量の放射能を発生させます。この放射能を取り除く技術は、世界中のどこにもありません。そのため原子力規制委員会は、放射性廃棄物は地下深くに埋めて、10万年管理することを基本方針としています。そんなことが本当に責任をもってできるのでしょうか。


2014年6月
動労水戸
『常磐線竜田乗り入れ中止要求スト』

原発は稼働するのも廃炉にするのも、必ず労働者を被曝させています。いま廃炉のために働いている労働者は、被曝しながら大変な労働をしているのだと思います。
私たち動労水戸は労働者を被曝させたくない思いから、原発事故で寸断された常磐線の全線開通に反対して闘ってきました。それは放射能に汚染された地域に、住民の帰還を強制しないためでもありました。
命や未来を犠牲にする原発政策を止めなければなりません。みんなの力で原発をなくしていきましょう!




「JR東『究極の安全崩壊』?」

3月6日、東北新幹線で列車分離事故が発生してしまいました。昨年9月に続いて2度目の事故です。今回は首都圏で起こったこともあり、マスコミも大きく取り上げています。利用者からも鉄道の安全に対して、不安の声が上がっています。
東北新幹線ではこの1ヶ月間ほどで、列車に電気を取り込むパンタグラフの損傷や不具合、車体が載っている台車の異常を知らせる表示灯点灯の事象も起きていました。まさに異常事態の感じがします。


(列車分離事故を報道する新聞記事)

動労水戸では2月5日に、JR東日本との間で「鉄道の安全に関する」団体交渉を取り組んできました。これは昨年の東北新幹線の列車分離事故や、車輪の軸挿入圧力データ改ざん、ローカル線の倒木や落石対策などについて、会社に安全第一を求めるものでした。

この交渉において会社は、「問題意識は受けとめる。マネジメントの強化をしっかりとして課題を見いだす」等と回答していました。
しかしその直後から、今日の事態に陥っているのです。それも昨年1年間に起きた問題が、わずか1ヶ月間で起きてしまったのです。この原因は、単純に技術的なことだけではないように思わざるをえません。


(2005年に出された鉄道本です。列車が定刻で走るためのシステムがありました。今日のJRはそれが破壊されているようです)

この間JR東日本では、大規模な組織再編が行われてきました。新幹線も独立した統括本部となりました。この再編は、さらに生産性を向上させて利益を上げるためです。その中では、車両メンテナンスもコストを下げるために、業務委託が主になっています。こうした経営のあり方が、今日の異常事態の大元にあるのではないでしょうか。

JR東日本では、経営のトッププライオリティーとして「究極の安全」を掲げています。にも関わらず事故や故障が絶えません。それによる列車の遅延も、年中起きているのが現実です。そこには労働組合を排除し、労働者に会社施策を素直に実行させる方針があるように思われます。それによって会社自らが、社会的信用を失墜させているのではないでしょうか。


(みんなの力を合わせれば、未来を切り開ける!)

労働組合は、会社を潰すための組織ではありません。労働者の権利を守り、労働条件の向上を目指すために力を合わせる組織です。そこには仕事を通じて社会的責任を果たす役目もあります。ですから労働組合は、社会全体への団結を拡大できるのです。JRの職場では、今こそ労働組合の力が必要です。会社の評価をめぐって競争するのではなく、自らの職場の中で仲間として生きていくことこそ、未来を切り開いていけるのではないでしょうか。みんなで労働運動を盛り上げていきましょう!

「原発事故は終わってない!」3・11ふくしま集会

福島第一原発事故から15年目の3・11を迎えようとしています。私たちは今、通常の生活を取り戻したかのように思ってしまいますが、被災された方々は今なお大変な苦労を背負わされていると思います。
この原発事故を忘れずに、国や電力会社に責任を取らせるために、3月11日13時から郡山市労働福祉会館で、「3・11ふくしま集会」が開催されます。


この集会を前に、動労水戸では2月4日に東京・夢の島にある「第五福竜丸展示館」の見学会を行いました。それは1954年3月1日に第五福竜丸が被曝させられたビキニ事件こそ、日本の原発政策の始まりだと考えたからです。



ビキニ事件は、南太平洋マーシャル諸島ビキニ環礁でアメリカ軍が水爆実験を行い、マーシャル諸島の人たちや多くの船や乗組員が被曝させられた事件です。第五福竜丸も「死の灰」を浴びました。多くの魚も放射能に汚染され、放射能雨で日本の農作物からも放射能が検出されました。

第五福竜丸の乗組員はその後、急性放射能症によって過酷な人生を強制されました。さらには被曝に対する差別やアメリカ政府からの「見舞金」に対する妬みをうけ、二重の苦しみを受けたのです。こうしたことは、福島第一原発事故で被災した方々と同じだったのではないでしょうか。

(第五福竜丸の歴史を伝える絵本)

(乗組員の大石又七さんは、生涯を通してビキニ事件の真実を伝えています)


アメリカ政府は水爆実験による被曝の責任を認めず、また日本政府も日米関係を維持するために、1955年1月に「見舞金」を受け取ることで政治決着させました。事件からわずか9ヶ月のことです。ビキニ事件を終わったことにするためです。

一方で日米政府は1955年に原子力協定を結び、1956年にはアメリカからの原子炉が茨城県東海村に送られてきました。これは「核を平和利用」を口実にしたもので、これを皮切りに日本中に原発政策が拡大していきました。

(現在の日本政府は原発事故を反省することなく、もっと原発を動かそうとしています)


このビキニ事件に対して、世界中で6億7千万名もの署名運動がなされました。その運動の中で日本では、「核兵器と人類は共存できない」のスローガンのもと、思想信条を超えて原水爆禁止世界大会が、1955年に広島で実現しました。核兵器や原発に反対する想いは、今なお様々な運動に引き継がれていると思います。

(アメリカの核実験による被害を証明した人たちの運動を伝えるドキュメンタリー映画「サイレント・フォール・アウト」。この映画を製作した伊東英明監督は、20年にわたって被曝問題を追い続けています)

見学会に参加した組合員からは、「広島・長崎―第五福竜丸―3・11原発事故はつながっている。放射能を生み出す原発と核を、もう一度考えないといけない」との感想がありました。人類も地球も放射能まみれにする原発も核兵器も無くしていくために、みんなの力で大きな運動をつくっていきたいと思います。
3・11ふくしま集会で、みんなで声を上げましょう!すべての原発の再稼働を止めましょう!

「安心して生きられる社会を目指して!」

動労水戸は1月18日に、「2025団結旗開き」を開催しました。旗開きには組合OBも参加してくれて、みんなで楽しく語り合いながら、これからも支え合いながら生きていくための団結を固めることができました。



動労水戸は少数組合ですが、みんなで力を出し合いながら、安心して働ける職場、安心して生きられる社会を目指して、組合運動を取り組んでいます。それは、誰でもが労働組合に参加でき、苦しむ仲間を支え合えれば、生きていくことができると信じるからです。

今日の労働者が置かれた現状は、正規労働者も非正規労働者も、厳しい競争にさらされていると思います。この競争によってふるい落とされた労働者は、社会からどんどん見捨てられているのではないでしょうか。
こうした状況を変えるために、私たちが出来ることを取り組んでいきます。



た私たちは1月27日に、組合員が出向しているJR水戸鉄道サービス株式会社(MTS)と、要員確保を求める団体交渉を行いました。現在MTSでは、要員の確保が困難なために契約した清掃が出来ない箇所があったり、エルダー労働者の退職で業務が回らなくなると予測されます。この問題の根幹には、非正規労働者の雇用のあり方が、多くの離職者を生んでいると考えられます。

今回の交渉でMTSは、要員確保の厳しさは認めていますが、具体的な解消に向けた回答はされませんでした。ですが現場では、ますます労働者への負担が高まっています。
私たちはこれからも、労働者の負担が解消され、安心して働き続けることができる職場を求めて、取り組みを続けていきます。
みんなで声をあげましょう!

第44回定期大会を開催

 私たち動労水戸は、10月26日に第44回定期大会を開催しました。この大会では、動労水戸の運動を活かし労働運動を蘇らせること、安心して生きられる社会を目指していくことの方針が確立されました。




 JRをめぐる状況も社会全体の状況も、命の問題が問われる時代となっています。
 
 社会全体では戦争が当たり前のようにされ、労働者が戦地に動員されています。その戦地では兵員はもとより、膨大な人たちが命と生活を奪われています。



 一方 JRをはじめとする日本の鉄道では、車軸に関する膨大なデータ改ざんがあったり、地方路線では倒木や落石との衝突が頻発しています。極めつけは、東北新幹線での列車分離です。いずれも場合によっては、乗客と乗務員の命が奪われかねません。
 
 私たちは、このような命の危機は、権力者や資本家の暴挙によるものだと捉えています。こうした暴挙を止めるためには、労働者が力を合わせて反対の運動をしていくことが必要だと考えています。
そのためには現場で働く労働者が、日々労働条件改善をめぐり、力を合わせて資本に立ち向かっていくことが大事です。




 私たちは動労水戸という労働組合を、組合員が主体の労働組合に生まれ変わらせ、職場の労働者とも意見を交わしながら運動を進めています。組合員全員が60歳を超えて再雇用となりましたが、労働者の展望を切り開くために、出来ることを続けています。みんなで力を合わせていきましょう。

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プロフィール

HN:
動労水戸
性別:
非公開
職業:
鉄道労働者
自己紹介:
【国鉄水戸動力車労働組合】
1986年結成。JR東日本・JR貨物とその関連会社の労働者で組織する労働組合です。

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