常磐線全線開通反対で記者会見

   新型コロナウイルスの猛威が連日報道されています。防ぐことが困難な、大変な事態だと思います。安倍首相は「学校休校」の要請を打ち出しましたが、保護者の方々が大変困惑しています。生活のためには簡単に休むことができない方が沢山いるからです。そんなことにお構いなしに要請を出した安倍首相に、本当に怒りを覚えます。この要請は、世界中からの批判から、安倍首相自身を守るアピールではないでしょうか。



   もう一方で安倍首相は、福島第一原発事故からの復興をアピールするために、常磐線を全線開通させようとしています。JR東日本はこの意向を受けて、3月ダイヤ改正で人の住めない地域に列車を走らせようとしています。
   動労水戸は、労働者や避難者の命を無視して無責任なアピールの常磐線全線開通に反対して、2月28日に記者会見を行いました。



   鉄道労働者として、常磐線全線開通は成し遂げたいことではあります。しかし、今回開通させようとしている区間はいまだに放射線量が高く、避難者が戻れないところです。そこに列車を走らせれば、放射性物質が列車に付着し、乗務員にも検修の労働者にも被ばくが強制されます。こんな犠牲の上に全線開通させることは、労働者を守るべき労働組合として認めることはできません。

   記者会見には、東京・朝日・読売・茨城の各新聞社の記者が参加してくれました。動労水戸からの説明に対して、記者からは電車の床下機器の構造や、車両に付着した放射性物質のデータについての質問がされました。

   こんな大変な事態である全線開通を、JR東日本が急ぐ理由はなんでしょうか?
   安倍首相の意向に従い、嘘を言って招致したオリンピックまでに、原発事故からの復興をアピールするためであることは明らかです。
   実際には、溶け落ちた核燃料の取り出しは先送りされており、福島第一原発の危険性はこれからです。さらに汚染土に埋め尽くされそうな大熊町など、避難者が戻れるような状態ではありません。それでも列車を走らせるのは、労働者や避難者に諦めを強制し、国の命令に従わせることだと思います。



   動労水戸は、これから何十年にもわたって放射性物質と関わらざるをえない労働者の未来を放っておくことはできません。労働者と住民の命を守るために、これからも全線開通反対を続けていきます。
   国やJR東日本の被ばくの強制に対して、諦めない声をみんなであげていきましょう。


https://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/list/202002/CK2020022902000138.html

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動労水戸
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非公開
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鉄道労働者
自己紹介:
【国鉄水戸動力車労働組合】
1986年結成。JR東日本・JR貨物とその関連会社の労働者で組織する労働組合です。

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